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冬期に屋根で暖まった空気を床下で温めて、その熱を夜間活用することはできますか?



「冬、屋根で暖まった空気を、床下に送り込んで、床下を温め、その熱を夜間活用する仕組みをご存じですか?」
「その仕組みを取り入れると、さらに良くなるのでは?」
とご質問を受けました。

解説します。

屋根で暖まった空気を、床下に下げることが困難だと思います。
暖まった空気は、浮力により上昇こそしますが、下がることはありません。
下がる頃には、温度を失っていると思います。

更に、空気で、床下のコンクリートを温めるには、とても大きな熱量が必要になります。
屋根で温めた空気程度で、床下コンクリートが温まるとは考えられません。

聞いたことはありますが、理論的に間違っていると思います。

更に、弊社が計測した冬季の屋根裏温度は、過去10年間のデータを検証しても、30℃を超えることはほとんどありません。
2時間程度、最大でも25℃程度までしか上昇しません。

この熱量で、床下コンクリートを温めることなどできないと思います。
あくまでも、弊社計測データに基づく見解です。
参考になれば幸いです。