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冷暖房コストについて



冷暖房コストを比較するには!
@断熱コスト
A冷暖房機器コスト
を加算する必要があると思います。

「Air断の冷暖房コストを教えてください!」
と質問がありました。
冷暖房コストを比較するには、実際にかかる毎月の冷暖房コストに「断熱及び、空調コスト」を加算して比較する必要があります。
加算する額は、引き渡し後30年(360ヶ月)を一区切りとして、「断熱及び、空調コスト」の総額を月割りして算出します。

「断熱及び、空調コスト」が最も安価になるAir断が、冷暖房コストが最も安価になります。
詳しく解説します。

まず断熱コストから解説します。
断熱コストとは、断熱工事に関連するコストの総額です。
例えば断熱等級7(国の認定で最高レベルの断熱仕様)の場合、
@基礎断熱100万円プラス。
A付加断熱120万円プラス。
B樹脂サッシトリプルガラスで100万円プラス。
C天井断熱で30万円プラス。
D断熱関連工事費として100万円プラス。

トータル450万円ほどの、プラス料金がかかると言われます。

しかし、弊社の聞き取り調査では、断熱等級7の家でも、冷暖房コストは1割も、削減できていませんでした。
他の家とほとんど変わらない!
更に、断熱等級4から5に、200万円かけて断熱性能をアップさせたAir断愛知モデルハウスでも、電気料金は全く変化しませんでした。
2017年1月、断熱等級4の時の暖房料金が24,630円。
2018年1月、断熱等級5の時の暖房料金が24,690円。60円増加。
2019年1月の暖房料金は28,260円。
2020年1月の暖房料金は、22,950円。暖冬でした。
2021年1月の暖房料金は、31,080円。10年に1度の寒い冬でした。
このデータを見る限り、断熱等級4から5に性能を高めても、暖房費にはほとんど影響しないことを確認しています。
暖房設定温度は24℃、24時間フル稼働させています。
更に冷房に関しては、
2016年8月、断熱等級4の時の冷房料金が8,010円。
2017年8月、断熱等級5の時の冷房料金が8,940円。
断熱等級5の時の方が、冷房料金は高くなっています。

この年以降、冷房設定を変更しているので、冷房に関する検証はここまでですが、このデータを見ても、断熱等級4から5に高めた影響は、電気料金には反映されていないことがわかります。
仮に、断熱等級7の家で、冷暖房費を、1割削減できたと仮定します。
一般的に、日本の、年間冷暖房平均コストは、10万円ほどだそうです。
(総務省、資源エネルギー庁データより算出)
1割削減できたとしても、年間1万円のコスト減です。
10年で10万円、30年で30万円のコストを削減するために、断熱工事費として450万円使用するのは、少々抵抗を感じます。

断熱等級6の場合は、断熱工事費が300万円ほど増加。
断熱等級5の場合は、200万円ほど増加すると言われるのが一般的。
しかしこの増加分を、冷暖房費の削減で取り戻すことは、引き渡し後30年では不可能だと判断しています。

更に、冷暖房設備費も加算する必要があります。
極寒北海道を、エアコンだけで底冷えなく快適な環境にするAir断と、パネルヒーターや床暖房を使わなければ、快適な環境にできない家とでは、冷暖房設備費に大きな違いが出てきます。
Air断の場合、1階にリビングエアコン、2階に2台のエアコン、トータル3台、40万円程度が、冷暖房機器のコストになります。
引き渡し後30年、月額になおすと、1,120円が冷暖房設備費となります。

しかし極寒北海道の一般的な家は、パネルヒーター、床暖房が必須、各部屋の配管、パネル、そして床暖房システム、外部ボイラーまで入れると、160万円以上がかかります。
更にボイラーの点検、交換費用50万円が15年に1度発生。
夏の冷房対策としてエアコンが40万円程度。
トータル250万円が、冷暖房設備費になります。引き渡し後30年、月額になおすと、6,960円が冷暖房設備費となります。
これらの費用をプラスしなければ、正しい冷暖房コストとは言えません。

断熱等級7の場合、毎月12,500円を冷暖房料金にプラス。
断熱等級6の場合、毎月8,340円を冷暖房料金にプラス。
断熱等級5の場合、毎月5,560円を冷暖房料金にプラス。
床暖房、エアコンを使用する場合、毎月5,850円を冷暖房料金にプラス。
床暖房、パネルヒーター、エアコンを使用する場合、6,960円を冷暖房料金にプラス
エアコンだけの冷暖房の場合、月額1,120円を冷暖房料金にプラスして考える必要があると判断しています。

Air断の場合、Air断費用に200万円必要ですが、防蟻処理を兼ねるので、防蟻処理や再塗布が不要。1回20万円防蟻剤塗布が、30年で6回必要とされるので、120万円が不要。
更に、フィックス窓を推奨しているので、網戸4万円程度が不要。
吸気口2万円が不要。
基礎断熱50万円が不要。
これら不要金額を差し引くと、トータル24万円のプラス料金。
月額670円程度のプラス料金です。
他のシステムの場合、そのシステム総額を30年月額になおしてプラスする必要があります。

ここまでの費用をわかりやすくすると、
@Air断の場合、670円とエアコン1,120円で1,790円が冷暖房基本月額料金
A断熱等級4、床暖房、エアコンの場合、5,850円が冷暖房基本月額料金
B断熱等級5、床暖房、エアコンの場合、11,410円が冷暖房基本月額料金
C断熱等級6、床暖房、エアコンの場合、14,190円が冷暖房基本月額料金
D断熱等級7、床暖房、エアコンの場合、18,350円が冷暖房基本月額料金となります。
E断熱等級7、床暖房、パネルヒーター、エアコンの場合、19,460円が冷暖房基本月額料金となります。(北海道仕様)
この冷暖房基本月額料金に、毎月使用する冷暖房料金をプラスしたのが、本来の冷暖房料金だと判断しています。

一般的に多いのが、断熱等級4、床暖房にエアコンの家。毎月の冷暖房料金に、5,850円をプラスして計算する必要があります。
この計算から判断すると、最も安価になるのが、Air断です。
エアコンだけで、冷暖房できるメリットはかなり高く、高性能断熱材や基礎断熱、樹脂サッシなどの高価な断熱関連商品を使用しなくても良い点も、冷暖房月額基本料金を下げるメリットになります。

特に極寒北海道では、断熱関連費用も、冷暖房機器費用も、最も安価で済ませるAir断に、冷暖房料金で勝る家は皆無。

もちろんこれは、弊社が勝手に計算した結果です。必ずしも正しいとは言い切れません。
しかし、断熱を、断熱材の性能や、厚みで高めるのではなく、
特許を取得した給排気経路で、断熱性能を高め、
冷暖房した熱を限りなく効果的に活用し、
どうしても入り込む底冷えを完全に抑え込み、
エアコンで冷暖房できるシステムは、
Air断以外では無いと判断しています。

冷暖房コストは、断熱コスト、冷暖房設備費を加算して考える事が正しいコストだと判断しています。

これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。