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マイナス21度の断熱材


断熱材は冷凍庫に保管されマイナス21度に冷やされています。
温度計の上表示が断熱材の内部の温度。
温度計下の表示は室内の温度。

この断熱材の温度マイナス21度が、何時間で室内温度に近づくのか?を検証。
このときの時間が、断熱材が熱を伝える時間と考えられます。
断熱材の大きさは400mm×300mm×150mm。
そのど真ん中に温度センサー。

結果は1時間で40度上昇しました。
30分頃までは、1分1度近く上昇していました。
温度差が大きいと、伝わる速度も速い事が分かります。
そして、意外にも早く熱を伝えている事も分かります。

この結果を踏まえると、断熱材の性能が、「家の断熱性能」を高めるとは考えにくいですよね。
(クーラーボックスの場合、断熱材の体積がクーラーボックス体積の41%を占めます。
 一般的住宅の場合、家の体積の5%未満しか断熱材の体積はありません。
 5%未満の断熱材で、家全体の断熱性能を高める事は難しいと考えます。
 クーラーボックス並みに断熱性能を高めるには、壁の厚みを80pにする必要があります。
 隣地境界線をオーバーするので、現実的ではありません)