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対決!断熱等級7の家vsAir断の家



対決!
断熱等級7の家対Air断の家。

同じ大きさ、同じ間取りの断熱等級7の家とAir断の家を、横並びに建設。
温度推移を比べる事で、性能を比較します。

設計は一級建築士吉田。管理は、首席検査員渡口が担当。
今年2月に着工、5月に実験棟が完成しました。

まずはスペック。
断熱等級7は、天井に400oグラスウール。
壁には100o24Kグラスウール、そして外部にネオマフォーム100oを付加。
壁厚は、245oにも達します。
更に床下にはネオマフォーム100o、その上に50oネオマフォームを敷き詰め、195oに達する床厚。
そして、樹脂サッシトリプルガラスを採用した、まさに断熱モンスターと呼ぶにふさわしいスペック。
さらに、金額もモンスター級。隣に建つAir断の家の10倍にもなる断熱関連費用。金額もスペックも、超ド級。

対してAir断の家。
天井、壁、床、全て100o断熱材。
アルミサッシペアガラスを採用し、断熱等級は来年から始まる断熱等級4をクリアする、最低スペック。
更に、同じ大きさとは言え、100o付加した断熱等級7と比較すると、一回り小さく、見るからに断熱性能がなさそうな外観。

まずは、超ド級、断熱モンスター、断熱等級7の家からご覧ください。
晴天に恵まれた6月4日、外気は、13時に40℃を突破。
気になる室内温度は、28.4℃、エアコンが必要になる温度まで上昇。

対する断熱等級4、Air断の家、室内温度は、25.6℃、ギリ、エアコン不要の温度までしか上昇していません。
これは、決してAir断の家が、凄い!と言うワケではありません。
断熱等級7、つまり断熱材をどれだけ高性能な物にしても、意味は無いと言う事だと思います。
断熱は、断熱材ではない方法で高める事がベスト!

兼ねてからお伝えしてきた事が、同じ大きさ、同じ間取りで作った断熱等級7対Air断の家の比較から、明らかになったと考えています。

もちろん、Air断の家で、「エアコン不要」が、今後も続く事はありません。
Air断の家でも、徐々に温度が上昇し、エアコンを必要とする日が近づきます。ただ、その日が大幅に遅れるのは明白。

断熱等級7では、すでにエアコンが必要な状態。更に外気温が上昇すると、エアコン消費電力が増加!
これが、Air断の家が、エコな冷暖房を可能にする理由です。

次回は、同じ温度、同じ時間帯で冷房した時の消費電力をお伝えする予定です。
これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。