床下の熱

恒温層温度データ


床下のさらに下5メートル〜には恒温層と呼ばれる「低温温度地層」が存在していると言われます。

20度〜22度の温度層で、地盤下5メートル〜200メートルの間が「低温温度地層」と呼ばれているそうです。
この温度は、マグマなどの熱ではなく、太陽光の熱が蓄積された「蓄熱温度地層」だそうです。

この恒温層の熱を、そのまま取り出すことは、現時点では不可能と言われています。
(取り出す段階で温度が奪われる為)

ベタ基礎下の地盤は、外気の影響を受けにくく、
「冬温度が下がりにくく、温度の高い恒温層から温度を吸収しやすい」
「夏温度が上がりにくく、温度の低い恒温層に熱を逃がしやすい。」
恒温層と上手に熱交換する事が可能で、
真冬でも10〜14度
真夏でも24〜27度
で安定します。

実際の温度データは、こちらを参照してください。
2018年2月20日  土中400p温度 
をクリックすると、外気温0度でも、土中4メートルには17度ある事が分かります。
また
23018年3月2日からは
土中500p温度が追加されています。
土中500pの温度は、17.5度。0.5度ほど400pよりも高くなっていました。

(現在この温度センサーは、地盤下の水分で壊れてデータは見れません。
夏に向けて防水型の温度センサーと取り換える予定です)

夏涼しく冬暖かいベタ基礎の熱を上手に活用する事が、省エネに直結すると考えています。

床下温度平均


床下温度年間推移


床下の温度と外気温の推移を動画にしました。
7月1日から1日ずつ変化します。
各月末に、床下温度の平均が表示されます。

7月の床下平均温度は23.63度
8月は26.82度

1月は15.72度
2月は14.95度
が平均温度です。

これは2016年7月〜2017年2月までの温度推移です。

床下は、夏温度が低く、冬温度が高い事が分かります。

(ベタ基礎150mmベース)
布基礎の床下温度平均は、夏は3度ほど高く、冬は6度ほど低いデータとなっています。
基礎断熱の床下温度も、夏3度ほど高く、冬は5度ほど低いデータになっています。

床下の熱はどこから?


「床下は冷たい場所」
ではありませんでした。
床下は、
「夏一番涼しく、冬一番暖かい場所」
でした。

ベタ基礎の下の地盤のさらに下、5メートル以下には、平均20度をキープする「恒温層」と呼ばれる低温温度層があると言われています。

冬のベタ基礎は、この熱を吸収しています。
夏は逆に熱を放出しています。

この熱交換のおかげで、冬は暖かく、夏は涼しい温度がキープされています。

「冬暖かい」
と言っても、10度〜14度ほどしかありません。
決して暖かい温度ではありませんが、外気より確実に暖かい!
0度の外気を直接温めるのではなく、床下を通して吸い上げた外気を温める事で、エコな暖房が可能です。
夏は逆に、40度近い外気を冷やすのではなく、床下を通して26度前後に冷やされた空気を活用する事で、エコな冷房につなげます。