外断熱の実態

外断熱の実態



外断熱!
高性能断熱材で”スッポリ”と家を包み込む工法です。
柱の外側から断熱材で”スッポリ”包み込むので”暖かい”と言われます。

「本当か?」

実験室データでは、”サンサンたる”結果でした。
一番高価な断熱材でありながら、一番安価なグラスウールに遠く及ばない…。
”そんな馬鹿な…実験がおかしいのでは?”
と言った意見まで飛び出しました。

そこで実際の家で実験。
2015年に完成した家を2年間温度データを計測。
2年後の2017年4月に、外断熱リフォームを実行。
50mm厚の高性能断熱材で、”スッポリ”と家全体を包み込みました。
(2015年の家の1.5倍厚の断熱材に変化しています)

同年7月〜9月のデータでは、前年と全く変わらない室内温度に一同”唖然”

「夏は太陽光の”放射熱”だから変わらないのかも!しかし冬の冷たさは”伝導熱”で伝わる。効果は出るはず…」

こんな期待をしていたスタッフもいましたが、期待を完全に裏切り、夏同様全く変化しませんでした。

実験室と同じ結果だった事に一同驚き!

考えられる理由!
1.1.5倍の断熱材と言っても、人間の体積に換算すると0.1mmほどの増加。
2.体積で換算すると、断熱材の占める割合は5%未満。5%程度の断熱材が、95%を断熱できるとは考えにくい!
3.クーラーボックスの断熱材の占める割合は40%程度。クーラーボックス並みの断熱性能にするには、現在の壁厚を80p程度まで厚くする必要がある。

この様な理由が考えられます。
つまり、「100ミリ〜200ミリの断熱材で、家の断熱性のを変える事は難しい」と言う事ではないでしょうか。

オーナー談
冬は暖房いらないじゃないかと思ってました。
せめて12月いっぱい暖房無しで行けると思ってました。
しかし10月初旬、リビングが思いっきり寒くて、昨年より早い時期に暖房を入れる羽目に…。
防音にも期待しましたが、これもまた全く効果なしでした。
50ミリぐらいの断熱材じゃ全く意味がないことがわかりました。