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対流型ストーブで全部屋暖めた事に、北海道工務店が驚き!



対流型ストーブで全部屋暖めた事に、北海道工務店が驚き!
そして、一切結露が発生しなかった事に驚愕!!

Air断北海道モデルで、
「大量の水蒸気が発生したら、結露するのでは?」と意見が出されました。


そこで、2台の対流型ストーブを使用して実験を行ないました。
(詳しくは80番の動画をご覧ください)
2台の対流型ストーブを使用した場合、1日に10リットル以上の水蒸気が発生する事になります。

もちろん、普通の家であれば、窓ガラス、サッシ、そして壁にも結露が発生するリスクの高い環境。
この環境で、北海道Air断モデルが、結露するのかを実験しました。

日時は2021年12月22日から24日の3日間。
外気温度は、日中でも氷点下、深夜は―10℃以下にまで下がる、結露発生条件が高い環境での実験でした。
しかし、ガラス、サッシ、その他、どこにも結露は発生しませんでした。


現在、北海道の新築住宅では、結露防止のために、パネルヒーターが主流となっています。

パネルヒーターとは、写真の様なパイプの中を、温水が流れて暖める暖房機器です。
外部に設置したボイラーで温水を作り、配管を通して室内パイプに温水を送り込みます。
温水がパイプを温め、温まったパイプが、室内の空気を暖めるので、水蒸気が一切発生しません。この為結露する事が少なく、家へのダメージが軽減されます。
これが、石油、ガスファンヒーターなどの、燃焼系暖房機器の場合、燃焼時に大量の水蒸気が発生します。
この水蒸気が窓ガラスやサッシで結露して、窓ガラスはビタビタ!
壁内部でも結露が発生し、水分が、凍結、膨張する事で、家を壁内部から破壊!
だからこそ、水蒸気を発生させないパネルヒーターが普及しました。
ただ、デメリットは、トータルコストと、壁を占領するパネル。
パネルは、設置後、移動させる事が出来ないので、間取りが制限されます。
コストでは、温水を作るボイラー、各部屋パネルヒーター、配管工事が必要となり、高額になります。そして、不凍液の交換、さらにボイラーの交換など、ランニングコストも高額。
それでも、
「結露で家が傷むよりもまし」
との理由で、パネルヒーターが主流になりつつあります。

そんな極寒の北海道で、
「対流型ストーブだけで、家中暖かく、結露が発生しない」
事は、北海道工務店を驚かせました。

「通気層に結露が発生しているのでは?」

実験当日、通気層をファイバースコープで確認、結露の痕跡は一切見当たりませんでした。
これが事実であれば、極寒の北海道の暖房形態が大きく変わると判断しています。

初期コスト80万円以上かかると言われるパネルヒーター。
さらに、不凍液交換に数万円、10年後には、ボイラー交換費用に40〜50万円必要。


対して、対流型ストーブのコストは2万円程度。
ストーブ芯の交換も2000円程度。
イニシャルコスト2万円、ランニングコスト2千円、芯を変えれば、ほぼ永久に使える事を考えると、コストパフォーマンスは対流型ストーブの方が、比較にならないほど安価。

前回は、3日間の実験でしたが、今回は1週間連続で実験して、結露の有無を確認します。
この実験で結露が発生しなければ、冬の北海道で、対流型ストーブの選択も視野に入ります。

弊社の憶測では、どれだけ経過しても、結露は発生しないと想定しています。
結露は、他より冷たい場所で発生します。
Air断北海道モデルの場合、外気が―10℃になる日でも、床下は氷点下になりません。
さらに小屋裏には5℃以上の熱があります。
床下、小屋裏の温度が高いので、結露が発生出来ない環境になっていると判断しています。

「小屋裏温度が高いのは、暖房熱が小屋裏に逃げている証拠」
と言う人もいますが、それは違います。
小屋裏を暖める事こそ、断熱の真骨頂!

もちろん、人が暖かさを感じるほど暖める必要はありません。
エリアによって差が生じますが、北海道であれば5〜6℃もあれば十分。
この熱が、結露を抑制します。

さらに小屋裏の熱が緩衝して、外気の影響を和らげます。
家の中で、夏最も温度が高く、冬最も温度が低いのが、小屋裏です。
小屋裏に、室内で使い切った空気を送り込み、夏は涼しく、冬は暖かくする事で、室内が影響を受ける熱を緩和し、断熱性、冷暖房効果を高めるAir断。
そして、意外な効果が、小屋裏熱が雪を解かす事。

こちらの写真は、2017年1月15日に降った愛知県Air断モデルハウスの様子です。
奥に建つ家の、急勾配の屋根には、雪が積もっていますが、Air断モデルハウスの屋根では雪が解け落ちています。
そして、こちらは2021年12月27日降った雪です。
どちらも、雪が解け落ちているのがお分かりいただけると思います。
周辺で雪が解け落ちている家は一軒もない中、Air断モデルだけが、真っ先に、雪が解け落ちています。
この雪が解ける原因こそ、小屋裏の熱です。

決して暖かい温度ではありませんが、屋根材を温め、雪を解かすには十分すぎる熱。
そして、結露を発生させない温度としても十分過ぎる熱です。

対して、雪が解け落ちない、Air断以外の家では、屋根材は、氷点下まで下がる事になります。
当然屋根下地、そして屋根ダルキや小屋束まで温度が下がり、そこに接触した水蒸気が結露、水分となって木部腐食に発展していきます。
Air断は、この様なリスクを、対流によって回避しています。

極寒の北海道で、大量の水蒸気が発生する対流型ストーブを2台使用しても、家のどこにも結露が発生しない!
そして、家中を暖めるAir断!

もし、同じ事を、高気密住宅で行なったら?
窓ガラスに結露、壁にも結露、そして小屋裏にも結露が発生し、木部腐食が広がると思います。
もちろん、対流型ストーブで、家全体が暖まる事はありません。
対流型ストーブの天板は300℃、
天板に接触した空気は、急激に膨張し上昇します。
この時膨張した空気は、1.8倍にも膨れ上げり、外へと漏れ出します。
冷たく動きにくい空気は室内、暖められ膨張した空気が外へと飛び出す悪循環。

さらに、ストーブが燃焼するには空気が必要。
外気が―8℃でも、燃焼を継続する為に、外気を取り込む必要があります。
取り込んだ外気は、冷たく重いので、床に沈殿。
床面を―8℃までキンキンに冷却!
対流型ストーブ周辺にたどり着いた冷たい空気が、対流型ストーブに吸い込まれて、急激に暖められて膨張!膨張した空気が外へと漏れ出す・・・
これが無限にループ。
これが、弊社に寄せられた情報と、弊社の実験結果からお伝え出来る
「高気密住宅における、対流型ストーブ周辺だけが暖まる、偏った暖房」です。

Air断の場合、対流型ストーブの天板に接触した、急激に膨張する空気をコントロール。好き勝手に逃げ出す事を許しません。
各部屋に拡散して、通気層から小屋裏へと対流。
小屋裏を暖めた空気は、再度通気層下部へ運ばれ、6割が床下に入り込み、4割は外部へと放出されます。
この吸排気経路が、家全体を暖め、結露を抑制、臭い、ホコリの少ない環境を作り出します。
次回は、実験期間を1週間に伸ばした結果をご報告いたします。

この情報が、皆様の家づくりにお役に立てれば幸いです。