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「東京モデルハウスのQ値、Ua値はいくつですか?」



Q値 Ua値に関して質問がありました。
東京モデルハウス無断熱材の家は、Q値11.37 UA値3.35、省エネ基準、不適合の判定が出る、
圧倒的に断熱性能が悪い家となっています。
東京モデルハウス建築エリアでは、Ua値1以下、結露発生を抑え込むには、
0.6以下のUa値でなければ、省エネ基準を満たす事にはなりません。
そんなエリアで、Ua値3.35、圧倒的低性能住宅が、東京モデルハウスです。


Q値に関して言えば、11.37、最近の畜舎、犬小屋にも劣る断熱性能です。
しかし、夏涼しく、冬暖かい、結露が発生しない、エコな住宅です。

Q値もUa値も悪いのに、なぜ断熱性能が高いのか?
これは、Q値、Ua値が、一部の状態を示す数値だからです。
もちろんQ値、Ua値が悪いわけではありません。
これまでの家であれば、Q値、Ua値を知る事で、家の性能を把握出来ました。


しかしAir断は、家を空気が対流する事で、状態が変化しています。
家の外周部の通気層を、冷暖房した空気が対流する事で、四季に応じて変化します。

Air断がフル稼働する冬季、夏季では、対流による断熱性能が極めて高くなります。
しかし、秋季、春季は、換気をメインとするのでフル稼働はしません。
したがって断熱性能は下がりますが、秋季、春季に断熱性能を求める必要もありませんよね。
さらに、取り入れる空気は、床下熱、壁内部熱、天井熱を奪って室内に入り込むので、
当然、温度が変化しています。

そして、家中に取り付けた換気扇は、壁に接触した空気を真っ先に吸い出します。
この、壁に接触した空気は、夏は最も温度が高い、
冬は最も温度が低い、家にとって最も不都合な空気。

この空気を吸い出す事で、断熱効果を高め、
安価なアルミサッシでも結露しない環境を作り出しています。

一部の切り取った数値では、性能を把握できないのがAir断住宅です。
もちろん、変化する数値を計算する方法もありません。
そのため、従来の計算に基づけば、
Q値11.37
UA値 3.35

非常に悪い数値となってしまいます。

少しでも、皆様の家づくりの参考になれば幸いです。