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地盤改良って必要だろうか?



東京モデルハウス無断熱材の家が完成して間もなく、設計士吉田が意味深な事を言い出した。

現在、地盤改良の費用は、平均すると150〜160万円が相場。
家が傾かないように、基礎の下で家を支える重要な工事ですが、
本当に必要だろうか?と言い出しました。

家の荷重は35坪の家で80トン前後。
メチャクチャ重いですよね。
しかし、体重70キロの人の方が接地面積的には重い事をご存知でしょうか?

35坪の家の場合、基礎の底面部分は100u程度の大きさ。
つまり1uに換算すると、800キロになります。
対して、70キロ、人の足の裏の平均面積は0.027u。
1uには、37人分の足裏が入ることになります。
37人×70キロ=2,590キロ
つまり、1uあたり2,590キロとなります。
家の荷重1uあたり800キロに対して、3倍以上2,590キロの荷重になるのが、70キロ、人の体重です。

片足で立ったら、0.0135uに70キロ。1uに換算すると、家の6倍以上、5,180キロの荷重が、地面にかかる事になります。
人の足にかかる荷重は、家よりもはるかに重いんですよね。
しかし、片足で立ったからと言って、地盤にめり込むような土地はなかなかありません。
めり込むようであれば、軟弱地盤、地盤改良が必要だと思われます。
つまり、片足で立って、めり込まなければ、地盤沈下する可能性は極めて低い…となります。

しかし、万が一があります。沈下しないとは言い切れません。
そこで、「万が一地盤沈下しても、簡単に沈下修正出来ればよいのでは?」と考えていました。
土台と基礎のあいだに、アジャスターを設け、万が一沈下した場合、アジャスターを回転させて家を持ち上げる・・・
簡単そうですが、実は、これが出来ないんです。
アジャスターを締め付けるボルトは壁の中。つまり壁を壊さなくては、締め付けボルトが出てこない。
締め付けボルトが出てこない限り、アジャスターは回転しない・・・
これが難問でした。
これを解決したのが、インテンショナルロック機能を持ったボルト。
インテンショナルボルトと呼んでいます。


秘密は、アジャスターとインテンショナルボルトの接合部にあります。
現在特許を出願中です。
インテンショナルボルトを締め付けると、アジャスターとインテンショナルボルトが一体化!
土台下部のアジャスターを回せば、インテンショナルボルトが一緒に回転。
壁を壊すことなく、家を少しずつ持ち上げます

もちろん、ホールダウン金物も調節出来るように設計してあります。

2階建までの木造住宅なら、沈下が起きる可能性は極めて小さく、万が一沈下した場合も、簡単に修正が可能。
これにより、150〜160万円かかる地盤改良費用が不要になります。
さらに、基礎立ち上がりを均一にしなくても、ミリ単位で調整出来るので、基礎工事が簡素化できます。
さらに基礎パッキンが不要。
万が一沈下が起きれば、外壁下部を外してアジャスターを回転させるだけで、沈下修正が可能。
コストが下がり不安も軽減出来ます。


問題は、本当に家が持ち上がるのか?

「計算では持ち上がるが、実際に、大阪モデルハウスを建ててみて、実験して見てはどうだろう?」
吉田の発言に、経理が反発。
「この本社も、愛知モデルハウスも残っているのに、追加で北海道と東京モデルハウスを頼み込んだばかり、銀行は無理ですよ」

「これは、建築に革命を起こすかもしれない商品、銀行も理解してくれるはずです。。。。。」

「革命ですよね、あざーす!何とかしま〜〜す・・・・」

「エェェェえええええ〜〜〜〜〜〜っ」

こうして、大阪モデルハウス、インテンショナルボルトを使用した無断熱材の家!プロジェクトが始まりました。

すでに土地購入を終え、順調にいけば年内に完成予定です。
Air断マガジンで、随時報告いたします。