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「YouTube断熱性能比較動画をどう説明しますか」

【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】
というYouTube 実験動画をどう説明しますか?
〇条工務店の断熱性能が優れてると思いませんか?


と質問を受けました。
そして動画を確認しました。
実際に建てた家は縮尺模型ですよね。
大きさ的には80p角程度だと思います。
この縮尺スケールは、実際の家からすると10分の1程度の縮尺です。
問題は、断熱材の厚みが全く縮尺されていない事です。
これでは、断熱材が少しでも厚い方が、断熱性能が高くなるだけです。
実際の建物と同等の比較をするには、
壁190ミリ→19ミリ
といった具合に、縮尺に合わせて、壁の厚みも変える必要があります。

動画と同じ縮尺模型を、実際のスケールで建てるには、
壁断熱材厚み1m90p
屋根断熱材厚み2m30p
床断熱材厚み1m40p
となるので、建築不可能だと思います。
(作る事は出来ますが、最も安価な断熱材費用でも1000万円を超えますし、施工費用も500万円ぐらいかかります。さらに、基礎が高床式になるので、基礎工事も200万円程増加します。そして屋根部分が2m30p増加するので、構造的問題も出て来ます。現実的ではありませんが、もし作った場合、実験動画と同じような温度推移になると思います)


また、開口部や24時間換気なども考慮する必要があるので、ご指摘の実験から実際の建物を想定する事は問題があると判断します。