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「冬場、暖かい空気を通気層に送り込むと、結露が発生するはず」

「冬場、暖かい空気を通気層に送り込むと、結露が発生するはず」

とご指摘を受けました。
北海道では、大量の結露が発生し、カビが増殖して補償問題に発展したそうです。
さらに結露水が凍って家を内部から破壊するそうです。

「以前、通気層に空気を送り込んだことが原因で、家中カビだらけになった」
とも報告を受けました。

ポイント
「本当に通気層に空気を送り込んでいたのか?」です。
真冬、本当に換気扇を動かして、通気層に空気を送り込んでいた場合、結露する可能性は極めて低くなります。
「室内の暖かい空気を、通気層に送り込むと、冷たい外壁に接触して結露する」
が想定されるシナリオですが、これが間違いと言われています。

図1
住宅検査 ホームリサーチ
想定されたシナリオ



図1のように、冷やされたサイディング裏面に、室内の暖かい空気が接触して結露!このシナリオ通りにはなりません。

図2
住宅検査 ホームリサーチ
実際のシナリオ



実際のシナリオは図2です。
冷やされたサイディング裏面に、室内の暖かい空気が接触し続ける事で、冷やされたサイディング裏面は温まります。
温まったサイディング裏面は、結露する事はありません。

これが「実際のシナリオ」と言われています。
事実北海道Air断ハウスでは、通気層をファイバースコープで撮影し、カビ、腐食、結露の痕跡が無い事を確認しています。

もちろん、「実際のシナリオ」の前提は、「空気を送り続ける」事です。
指摘したケースでは、換気扇を動かしていなかった事が原因だと想定しています。

こちらが、北海道Air断ハウスの通気層の動画です。

結露の痕跡
カビの痕跡
いずれも全く見当たりませんでした。
次回場所を変えて撮影する予定です。