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「グラスウールはずり落ちる」と聞いたのですが…

「グラスウールはずり落ちる」
と聞いたのですが・・・


問い合わせがありました。
グラスウールがずり落ちる現象は、24時間換気が義務化される前にさかのぼります。
寒冷地エリアで、石油、ガスファンヒーター(燃焼系暖房機器)を使用すると、室内に大量の水分が発生します。
燃料と同量の水分が発生する!と言われるので、1ヶ月100リットルの灯油を使用すれば、100リットル以上の水分が、水蒸気となって発生していることになります。
この水蒸気が「壁内部」に入り込み、気体から液体の水に変化。(結露)
この水がグラスウールに付着することで、重さが増加し、グラスウールがずり落ちた経緯があります。
(2003年以前の物件であれば、結露によるグラスウールのずり落ちが発生してる可能性があります)

現在は、24時間換気が義務化されているので、この様な現象はほとんど見受けられません。
また、エアコン暖房や、パネルヒーターなど、室内に水蒸気が発生しない暖房が主流となってきているので、「グラスウールがずり落ちる」事は少ないと思います。
特にAir断ハウスであれば、大量換気を行っているので、壁内結露は皆無だと考えます。

実際に愛知Air断ハウス(4年経過時)にて、最も結露しやすい北側の壁を3箇所くり抜き調査しましたが、新品同様の断熱材でした。

Air断ハウスであれば、グラスウールを使用しても、何ら問題ないと考えています。