個別表示

同時吸排気型換気扇

「Air断は高気密住宅だから、同時吸排気型レンジフードの方が良いのでは?」
と質問を受けました。

高気密住宅の場合、レンジフード(キッチン換気扇)を動かすと、24時間換気の吸気口から、大量の空気が入り込みます。
特に冬場は冷気が直接入り込み、室内温度が一気に低下します。
24時間換気のような、2時間に1回程度の比較的ゆっくりした換気であれば、さほど寒さを感じる事はありません。
しかし、レンジフードのような強力な換気扇の場合、24時間換気の6倍以上の排気能力があります。
つまり、24時間換気の6倍以上外気を吸い込んでしまいます。
これが、「レンジフードを動かすと一気に寒くなる」ゆえんです。

また、レンジフードの強力な排気により、ドアの開け閉めが困難になったりもします。(低学年のお子様では、玄関ドアを開けられないほど)
これを緩和するのが「同時吸排気型レンジフード(キッチン換気扇)」です。
レンジフードから吸気と排気を行う事で、24時間換気吸気口などから、直接冷たい冷気が入り込むのを抑制します。
吸気では、キッチンで発生した熱を潜り抜けて外気が入り込むので、暖かい空気が入り込む!と言われています。(逆に夏は暑い空気が入り込んでくるので、逆効果になります)

しかし、Air断住宅の場合、通常のレンジフードを常時運転しても、吸気口は、床下、天井を通って、天井吸気口から入り込みます。
気密住宅で、圧倒的負圧設計ですが、大量の空気が入り込む設計でもあるので、レンジフードを稼働させてもあまり問題はありません。
「冬レンジフードを稼働させると肌寒く感じる」と言った報告は受けていませんし、温度データも全く変化していません。
また、一般的な高気密住宅による「ドアの開閉がしにくい」問題も発生していません。
負圧設計でありながら、大量の空気が入り込む設計なので、ドアの開閉も一般住宅と変わりません。

Air断の吸気は、
1.通気パッキン 
2.床下
3.通気壁
4.1階天井フトコロ
5.天井ガラリ
6.リビング室内
と入り込む対流デザインを基本としています。
逆に「同時吸排気型換気扇」を使用する方が問題が発生すると考えます。