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「我が家のクーラーボックスは・・・」

「我が家の高性能クーラーボックスは、1日経っても氷が溶けません、高性能断熱材が使われてると言ってました。家も高性能断熱材を使えば、断熱性能が上がるのが当然では?」

一般的なクーラーボックスは、壁が3センチ、天井と床が4センチほどあります。
そこに目一杯氷を入れた状態を家に置き換えると、
1.壁断熱材の厚みが1メートル。(通常の10倍)
2.天井、床断熱材の厚みが1メートル。(通常の10倍)
3.各部屋に天井まで氷を詰め込んだ状態。
となります。
この状態であれば、1日経過しても、家の中の氷は全て溶けないと思います。
(家の全ての氷が溶けるには数日かかると思います)

これほど分厚い断熱材を使用するなら、”高性能断熱材”を使用すればさらに効果は上がると思います。

ただし、壁の厚みが1メートルとなると、一般的な隣地境界線を越えるので、建築するにしても大きな土地が必要になります。
屋根は何とかなると思いますが、問題は床です。床下を1メートル上げる工事は、通常の基礎工事より何倍もの費用がかかります。

つまり、クーラーボックスと家を比べた場合、圧倒的に家の方が断熱材の厚みが薄い事になります。
逆にクーラーボックスに置き換えると、壁が3ミリ、天井と床が4ミリの断熱材で覆われたクーラーボックスになります。
大きさは幅300ミリ、奥行き400ミリ、高さ330ミリ。この中にひとかけらの氷が入っている状態を想像してください。
どんなに高性能な断熱材を使用しても、3ミリ、4ミリの厚さなら、すぐに氷は解けると思います。

家は、ペラペラの断熱材で、中に何も入っていないスカスカの状態で、おまけに24時間空気の入れ替えをしてるわけです。
クーラーボックスからすると、「そんな状態でどーやって中の熱を逃がさないようで出来るの?」と疑問視するほど断熱、機密性能が悪い状態です。

分かりにくい説明で申し訳ありません。