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「どこから気密漏れしてるの?」ご質問がありました。



「どこから気密漏れしてるの?」

ご質問がありました。

測定には、風速2メートル以下の微風を高い精度で計測できる、熱感知式風速計を使用します。
Air断住宅の場合は、Air断を動かすだけで気密漏れを測定できます。
Air断住宅ではない、一般住宅の場合は、お風呂、トイレ、キッチンの換気扇を最大で動かしている状態で計測すると、気密漏れの個所が分かるかもしれません。

まず、スイッチコンセント部分からの気密漏れが多いのは他の動画でお伝えした通りです。

次に多いのが、床と壁の取り合い部分
特に、出隅、入隅部分での気密漏れが目立ちます。

次に、壁と天井取り合い
ここも、出隅、入隅部分での気密漏れが目立ちます。

次に玄関廻りの床と壁との取り合い部分
ここは、比較的大量の気密漏れが発生します。
動画では風速1メートルを超える気密漏れが発生しています。

次に多いのが、浴室出入口部分
下部のサッシ取り合い部分は、比較的大量の気密漏れが発生します。
「脱衣所が寒い」と言う場合、この様な場所からの気密漏れが起きているかもしれません。

これらを処理するには、コーキング打設が有効ですが、数年後コーキングが切れると空気が漏れ始めます。
そうならないように、作る段階で、内部にコーキング処理しておくと、半永久的に気密漏れは発生しません。
作る段階のちょっとした工夫が、良質の住宅を作ります。

次に、最も大量に漏れる気密漏れ王者が分電盤です
処理していないと、風速2メートルを超える気密漏れが発生します。

そして、最後の絶対王者が、エアコンです
エアコン配管時に、粘土や発泡ウレタンで気密処理しないと、こちらも風速2メートルを超える気密漏れが発生します。

さらに、エアコン配管からの気密漏れは、直接外部の空気が入り込むので、影響は甚大。
真冬であれば、キンキンに冷えた冷気が入り込み、すぐに床面に沈殿して底冷えを起こします。
そして、エアコン配管からの気密漏れは、施工中に処理しないと、後からでは処理できないのが問題。
エアコン取付時に、発泡ウレタンや粘土で丁寧に処理しなければ、後からは限りなく面倒である事をご理解ください。


これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。