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「断熱材がどれも一緒なんて、いい加減な事を言うな!」と、クレームを受けました



「断熱材がどれも一緒なんて、いい加減な事を言うな!」

と、中部エリアの設計士からクレームを受けました。
分かりにくい表現で申し訳ありませんでした。
ただ、
「弊社の実験では、断熱材はどれを使っても同じと言う結果が出ています」とお伝えしていると思います。
弊社営業の説明を聞いたそうですが、営業もそのようにお伝えしていると思います。
もちろん、弊社の実験、実測値を解析した結果をお伝えしているので、必ず正しいとも、申し上げていません。
弊社の実験、実測値そのものが間違えている可能性もあります。
しかし弊社では、弊社の出した実験、実測値に基づいて、北海道モデル、東京モデル、を建設し、極寒の北海道でも冬季暖かく、無断熱材の家でも、冬暖かく、夏涼しい環境を作り出しています。
たびたび登場する、断熱モンスター物件と比較しても、夏涼しく、冬暖かいデータを確認しています。

さらにこちらをご覧ください。
東京モデルハウス無断熱材の家で、小屋裏にグラスウール16K断熱材100oを二重に敷き詰めた前と後の1階リビングデータです。外気温度が、ほぼ同じ日を選びました。
どちらが、小屋裏天井に、グラスウール100oを二重、つまり200o敷き詰めた後のデータか、分かる人はいないと思います。

左が、2021年7月19日、天井断熱材を入れる前の、無断熱材のデータ。
右が、2021年8月25日、グラスウール100oを二重に入れた後のデータ。
室内温度は、どちらも、ほとんど変化してません。


断熱材があっても、無くてもほとんど変化しない・・・
ここで「グラスウールだから変化しない。高性能断熱材であれば変化するはず!」と思った方もいらっしゃると思います。
こちらをご覧ください。こちらが、たびたび登場する、天井に300oセルロースファイバーを充填した、岐阜県に建設された、当時「断熱モンスター」と呼ばれた物件の外気温度とリビング温度です。
外気温度は、東京モデルハウスが最高38.8℃
断熱モンスターは、外気温度の最高が38.2℃。若干東京モデルハウスの方が外気温度が高めではありますが、室内温度は、東京モデルハウスが、最高27.3℃
対して断熱モンスターは、最高28.1℃。
断熱モンスター物件では、1日中26℃を下回る事がなく、27℃、28℃を推移するのに対して、東京モデルハウスでは、最低温度が24.2℃、日中こそ25℃を超えますが、深夜は25℃を下回ります。

どちらもエアコン設定温度は26℃。となっていますが、断熱モンスター物件では26℃設定では日中、室温が下がらないので、時折25℃、24℃設定にしているそうです。
さらに、断熱モンスター物件では、壁に100oセルロースファイバー、付加断熱に、高性能グラスウール24k100o、壁断熱材厚200oオーバーです。
サッシはトリプルガラス、樹脂サッシ、断熱関連費用だけで500万円オーバー、文字通りコストも、使用された材料もモンスター級。
対する東京モデルハウス無断熱材の家は、アルミサッシ、ペアガラスは、10年前のスペック。壁、床、天井においては、断熱材が使用されていない、昭和初期のスペック。

それでも、断熱モンスター物件よりも涼しい環境を作り出しています。

この結果を見る限り、「高性能断熱材を使用すれば、断熱性能が高まる」とは考えにくいですよね。

さらに、高性能断熱材が、本当に熱を遮断出来るのであれば、とうの昔に断熱論争は終わっています。
「熱伝導率の低い断熱材を使えば、冬暖かく、夏涼しい!」
となるわけですから。しかし、現実は違います。
どれだけ熱伝導率の低い断熱材を使用した物件でも、夏うだるような暑さ、冬、凍てつく寒さに悩まされます。
さらに、冬季床面で発生する底冷え。床断熱を、どれだけ高性能断熱材に変えても、どんなにたっぷりの断熱材を敷き詰めても、基礎断熱を行なっても、底冷えを解消する事には繋がりませんでした。

この結果を受け止め、断熱材以外で断熱性能を高める方法を模索した結果生まれたのが、Air断であり、1型2型の超断熱材でございます。

ご理解いただければ嬉しく思います。