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北海道モデル宿泊体験「寒かったからエアコン温度を上げました」



北海道モデルハウス宿泊体験のお客様から、
「少々寒かったから、エアコン温度を上げました」
と感想がありました。
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北海道モデル宿泊体験「寒かったからエアコン温度を上げました」



お客様は、「Tシャツで過ごせるような室内」が希望だったそうです。
もちろん、エアコン設定温度を上げれば可能です。
しかしエアコンの欠点は、設定温度を上げてもすぐには上がらない事。
最低でも1時間はかかります。
さらに、外気温度が低ければ低いほど、2時間、3時間と時間が必要。

一般的なエアコンは、適温25℃に対して、±15℃を、適正能力範囲としているそうです。
プラス側は、40℃をマックスとして、それ以上になると、冷房能力はガクンと落ち、電力消費量は倍増!
外気温度が45℃を超えると、室内設定温度に冷房する事が出来なくなるそうです。

しかし、日本では41℃を超える温度は観測されていません。
つまり、プラス側は、ほぼほぼエアコン冷房の能力範囲内に収まります。

問題は暖房です。

外気温度が10℃が、エアコン暖房の能力範囲!意外にも能力範囲が狭い事に驚きですよね。
外気温度が5℃、適温より20℃下がると、暖房能力はガクンと落ち、消費電力が倍増!
「今年の冬の電気代、去年の2倍だった!」と言う声を聞いたりしますが、昨年の設定温度と同じでも、外気温度が下がれば、消費電力は倍増するのがエアコンです。
さらに、外気温度が0℃、適温より25℃下がると、暖房フルパワーでも、設定温度に暖房する事が出来なくなると言われています。

外気温度0℃は、簡単にあり得る話ですよね。
ここがエアコン暖房の弱点。
外気温度が下がれば下がるほど、暖房能力が下がり、消費電力がアップするエアコン。

さらに致命的な弱点が、適温より30℃下がる、外気温度−5℃、氷点下に達した時です。
室外機ラジエーター部分で発生する結露水が凍結し、ラジエーターを覆い隠すことで、暖房能力が停止する事。
これを回避するのが、寒冷地仕様のエアコン。
外気温度がマイナスになると、室外機を暖めて、凍結した結露水を解かし、暖房を継続します。
この室外機を暖める作業が、さらに電力を消費します。

そして、さらに致命的な弱点が、適温より35℃下がった時、外気温度−10℃の場合、フルパワーでも、設定温度に達しなくなると言われています。
家庭用電力の限界点!が−10℃前後だそうです。

お客様が宿泊された日は、外気温度−15℃まで下がった、家庭用エアコンでは限界値となる極寒の夜。

リビングをTシャツで過ごせる25℃超えまで上昇させるには、温度を40℃上昇させる必要があり、家庭用電力では限界値だった気がします。

寒い思いをさせて、心からお詫びいたします。

次回からは、簡単に室内温度を25℃以上に出来る『対流型ストーブ』を、補助暖房として常設しておきます。
寒いと感じたら、遠慮なく対流型ストーブをご使用ください。
外気温度がどれだけ下がろうと、一気に室内温度を25℃以上に引き上げ、Tシャツでも十分な環境を作ります。

もちろん、CO2濃度も上がらず、結露が発生しない環境も体感できると思います。
お時間があれば、是非次回もう一度ご体験いただければ幸いです。

お忙しい中の宿泊体験、本当にありがとうございました。