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エアコン電気料金に関して

「先月の電気代、4万円を超えたんだけど・・・」

去年と同じ設定なのに、電気代が倍増!
オール電化でよく聞く話です。
これは、“外気温度”の低下が原因です。

オール電化、エアコン暖房は、外気温度に左右されます。
適温を25℃とすると、エアコンが安価に冷暖房出来る温度は、プラスマイナス15℃と言われています。

つまり、外気温度が、上は40℃、下は10℃の範囲内で、安価な冷暖房を可能にするそうです。

外気温度が、40℃を超える事は滅多にありませんよね。
つまり、夏季は比較的安価に、冷房出来ます。
しかし問題は冬季です。
安価に暖房できる温度は、外気が10℃以上・・・。
10℃以下になると、暖房能力に陰りが出始めるそうです。
夏季で例えると、外気温度40℃を超える猛暑日!冷房にも陰りが出ますよね。
そんな温度が、外気10℃以下・・・

さらに、外気が5℃に下がると、適温から20℃下がる事になり、暖房能力がガクンと落ち、電力消費量がガツンと上がります。
夏季で考えると、外気温度が45℃に達した状態
想像を絶する、経験した事のない猛暑!
エアコンマックス、電気料金爆増にもうなづけます。

さらに、外気温度が0℃に下がると、適温から25℃下がる事になり、エコな暖房など不可能、暖房能力の限界すら超え、消費電力最大となります。
夏季で考えると、外気温度が50℃に達した、異次元の領域。
冷房も追いつきませんよね。

さらに、外気温度が−5℃、氷点下に下がると、適温から30℃下がる事になり、室外機で発生した結露水が凍結、暖房が停止します。

その為、凍結した結露水を解かすための、霜取り運転を行なったり、寒冷地エアコンであれば、室外機を電熱線で直接温めます。
これがさらに電力を消費し、電気料金がはね上がります。
夏季で考えると、外気温度55℃!外を歩ける状態ではなく、冷房も機能しないと考えられます。

2022年は、10年に1度と言われる厳しい冬でした。
その為、エアコン設定は同じでも、外気温度の低下により、電力消費量が倍増!
驚いたお客様が多かったのではないでしょうか?

反面、燃焼系暖房機器は、外気温度の低下にさほど影響されることはありません。
どれだけ外気温度が下がっても、暖房能力が下がることなく、安定した暖房を可能にします。

「ならば、燃焼系暖房機器の方が良いのか?」

エアコン暖房には、外気温度の低下に左右されるデメリットがあります。
しかし、暖冬時期には、エコな暖房が出来る事は事実。
5年に1度、10年に1度のような寒い冬には、エアコンと、燃焼系暖房機器を併用する事が、最もエコな暖房だと考えています。

これらの情報が、これから家を建てる人のお役に立てれば幸いです。