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高性能断熱寝袋は外気−10度でもぐっすり でも家の場合は?



「高性能断熱寝袋は、外気−10℃でもグッスリ眠れる事を知らないのか?断熱性能が高いほど、グッスリ眠れるんだ!断熱材は必要に決まってる!」

弊社の「断熱材はあっても無くても同じ」と言う動画を見て、ご質問がありました。
ごもっともでございます。

ただ、家の場合は、少し違う事を説明させてください。

高性能寝袋は、人をスッポリ包み込みますよね。
この時、人の体積に対する、高性能寝袋の体積比率は109%。
人の体積よりも多いのが、高性能寝袋の体積です。
同じように家の体積と断熱材の体積比率を求めます。

断熱材を通常通り100ミリとすると、
35坪2階建ての場合、体積比率は7.8%程度。
77坪2階建ての場合、5.2%。
逆に30坪2階建てになると、9.8%になります。

断熱材の厚みを全て2倍に変更しても、
35坪2階建てで15.6%
77坪2階建てで、10.4%
30坪2階建てで19.6%。

高性能寝袋の断熱比率109%には、遠く及びません。
つまり、家の断熱材は、厚みが全く足りていない!
高性能断熱寝袋の断熱材厚みは、4センチほど。
これが10分の1の4ミリしか無ければ、あっても無くても同じ、とても寒い!ですよね。

これが、「家にとって、断熱材はあっても無くても同じ!」と言う表現の理由です。

そして、家の場合、200o以上に壁厚を増やす事も困難。
土地の広さに対して建てられる建物の大きさは決まっているため、壁厚を増やせば増やすほど、部屋が狭くなります。

断熱材の厚みを増やすことなく、断熱性能を高めるには、断熱材に頼らない断熱方法が必要になります。

その結果生まれた工法がAir断です。
断熱材は、家が大きくなればなるほど、断熱材の体積比率が下がり、断熱性能も下がります。
しかしAir断は、家が大きくなっても、ファンの数を増やす事で、断熱性能を維持します。

断熱材ではなく、対流で断熱するからこそ、「断熱材はあっても無くても同じ」と表現しています。
ご理解ください。

この情報が、これから家を建てる人のお役に立てれば幸いです。