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絶対湿度と相対湿度

「エアコン暖房だと、過乾燥になりませんか?」
湿度には、絶対湿度と相対湿度があります。
簡単に動画で説明します。



例えば、幅10メートルのプールに半分まで水が溜まっていたとします。
この時の水の水位は半分、つまり50%です。

このプールの幅が20メートルに広がったら?
水位はさらに半分の位置、つまり25%の位置まで下がりますよね。
逆にプールの幅が5mになったら?
水位は急上昇して満タン、つまり100%になります。

これが温度と相対湿度、絶対湿度の関係です。

プールの幅が温度、水位が相対湿度です。
プールの幅が広がる、つまり温度が上昇すると水位が下がる、つまり、相対湿度が下がります。

プールの幅が縮まる、つまり温度が下がると、水位が上がる、つまり、相対湿度が上がります。
これが温度と相対湿度の関係です。
しかしこの状態で、水の量は一切変化してませんよね。
プールの幅が広がろうと、縮まろうと、水の量は一切変化しない!これが絶対湿度です。


この関係を理解した上で、次の動画をご覧ください。



動画の温度湿度計は、温度と相対湿度と絶対湿度を表示する温湿度計です。

外部に置かれた状態では、
絶対湿度3.8g/㎥
外気温度0.5℃
相対湿度76%と表示されています。

この状態からAir断の家、室内に移動して様子を見ます。
温度の上昇と共に、相対湿度がグングン低下します。

室内温度が23℃に上昇すると、相対湿度は28%まで下がりました。
この状態を見て、「過乾燥」と言うのは間違えていると思います。
逆に絶対湿度は、5.7g/㎥に増加してる事が分かります。
つまり、外よりも室内の方が、空気中の水蒸気は多いと言う事です。

過乾燥とは、この絶対湿度が下がる事です。
高気密住宅で、エアコン暖房を行う場合、同じ空気を何度も何度も暖め循環させます。
この循環過程で水分が失われ、絶対的な空気中の水分が減少する事で過乾燥が引き起こされると言われます。

Air断では、常に新鮮な空気を室外から取り入れているので、過乾燥になりにくいのが特徴です。

では、絶対湿度5g/㎥がどれほどの量なのか?を説明します。

家が影響を受ける範囲は、その家中心として、500m程度、
1キロ㎥程度です。
500m向こうが雨なら、自分の家も雨ですよね。
500m向こうが晴れなら、自分の家も晴れです。
と考えると、影響を受けるのは1キロ㎥程度。
冬の絶対湿度5.7g/㎥は、1キロ㎥全域に広がっていると考える事が出来ます。
つまり、1キロ㎥×5.7g=5700トンの水蒸気が広がっているわけです。
お風呂の水満タンで180リットルだとしたら、31,666杯分の水分が、自宅1キロ㎥に、プカプカ浮いてる事になります。
(夏は絶対湿度25g/㎥が平均なので、お風呂の水15万杯分の水が、プカプカ漂ってる事になります。凄い量だと思いますが、これが雨の元だそうです。空気中の水蒸気が、冷たい空気と接触して結露し水になって、雨や豪雨を降らせる原因となるそうです)

※計算間違えてるかもしれません