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「グラスウールより発泡ウレタン断熱材の方が、施工も簡単でミスも少ないので良いのでは?」とのご質問をいただきました。



動画の発泡ウレタンは、2年間放置したものです。
(直射日光に当たる外部で放置)
“黄変”と呼ばれる現象で、全体の色が変化しています。
さらに、切断した面はボロボロに壊れていきます。
発泡系断熱材の特徴だと言われています。
紫外線や赤外線の影響で変化する事が原因のようです。

壁内部の断熱材の場合、紫外線の影響は受けにくいと思いますが、赤外線の影響は受けると考えられます。
10年、20年の、超長期スパンで考えると、ウレタン系断熱材の劣化は考慮する必要があると思います。
(エアコン内部に使用される発泡ウレタン系断熱材も、20年で交換が必要なほどボロボロに壊れます。)
壁内部は比較的太陽光の影響を受けにくい場所ですが、屋根断熱などに使用する場合、換気口から入り込む太陽光の影響を受けやすく、劣化の影響を受けると思います。

この点、グラスウール断熱材は、劣化しにくいと判断しています。
(築10年の壁内部グラスウールを検査した時に、新品と変わらないグラスウールが出てきました。結露被害を受けない限り、グラスウールの劣化は少ないと判断できる検査でした)