遮熱断熱材の実態

遮熱シートを使えば夏涼しくなると聞きました



「遮熱シートを使えば、夏涼しくなると聞きました」
ご質問がありました。

遮熱シートとは、太陽光を反射するシートです。
紫外線や、赤外線も反射するそうで、夏の温度上昇を抑える効果があるといわれています。

こちらは、弊社断熱実験棟、
遮熱シートで取り囲んだ内部の、温度センサーグラフです。

外気温度が40.2℃に達した8月20日、遮熱断熱材内部は、50℃に達しました。

更にこちらは、遮熱シートの写真です。
経年劣化により、表面のアルミが酸化した状態です。
新品と比較すると、その差は明白。

しかし、新品だった2021年8月27日、外気温度が39.7℃まで上昇した日の遮熱断熱材内部温度は、56.2℃まで上昇
遮熱シートに、断熱効果があるとは考えられません。
参考になれば幸いです。

遮熱シートを使えばもっと効果があるのでは?


「遮熱シートを使えばもっと効果があるのでは?」
ご質問がありました。
遮熱シートとは、太陽光を反射するシートです。
紫外線や赤外線も反射するそうで、夏の温度上昇を抑える効果があるといわれています。

こちらは、遮熱シートではありませんが、鏡を使ったデータです。
6面全て鏡張りにしたボックス内部に、温度センサーを設置。
24時間、温湿度を記録しています。
遮熱シートではありませんが、太陽光、紫外線、赤外線を反射する効果は、遮熱シートを上回ります。

まず夏季データをご覧ください。
外気温は、最高37℃に達しています。

そしてこちらは、鏡張りボックス内部温度。最高40.7℃
外気温度は日陰で測定しているので最高37℃ですが、鏡張りボックスは直射日光が当たる場所に置かれているので40.7℃まで上昇しています。
鏡が直射日光を反射しているにもかかわらず、40.7℃まで上昇。
ちなみに、同じ場所に置いてあるセルロース断熱材内部温度がこちら。
ほぼ同等の温度推移です。
つまり、太陽光を反射したからといって温度が上昇しないわけではないことが、グラフから読み取れます。
これは、反射した光が別の場所を暖め、そこに接触した空気が鏡張りボックスを暖めることで、温度が上昇するからだそうです。

宇宙空間に浮かぶ宇宙船であれば、反射した太陽光の影響を受けることはありませんが、地上では、どれだけ太陽光を反射しても跳ね返った光が当たるところが暖められ、そこに接触した空気が鏡張りボックスを暖めるので、意味がない!ということになります。

次に冬データをご覧ください。
1日平均が最も下がった1月24日。
外気温度も、鏡張りボックス内部も、セルロース断熱材も、どれもほとんど同じ温度推移です。
更に、ネオマフォーム断熱材がこちら。
発泡ウレタン断熱材内部温度がこちら。
スタイロフォーム断熱材内部温度がこちら。
グラスウールがこちら、ロックウールがこちら。
どれも差がありません。

これらの温度データを見る限り、夏も冬も遮熱シートが室内温度に影響を与えることはないと判断しています。
もちろん弊社の見解が正しいとは言い切れませんが、参考になれば幸いです。

断熱材について弊社からの説明

「高性能断熱材を使用してるのに、断熱性能が低いのはおかしい!実験が間違ってるでしょ」

的な質問を受けたので、弊社が知りえる限りの断熱に関してご説明します。
弊社の実験で得られた結果は、「断熱材は断熱していない!」と言うストーリーを考えないと、うまく説明出来ません。
「断熱材が断熱していない」と考えると、様々な実験をうまく説明出来ます。
そして、実際の家でも、「断熱材が断熱していない」と考えられる測定結果が出ています。
この動画は、「断熱材が断熱していない」と言うストーリーで構成されています。
あくまでも仮説です。参考にしていただければ幸いです。

遮熱断熱材の実態

クーラーボックスの中に、さらにクーラーボックスを入れて、その中に温度センサーを設置
この状態でガッチリクーラーボックスをロックしてベランダに放置しました。
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遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


こちらがその温度データ。
黄色がクーラーボックス内の温度で、水色が外気温度です。
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遮熱断熱材の実態


クーラーボックス内部温度は、外部温度よりはるかに上昇している事が分かります。
(クーラーボックス内部は、高気密高断熱状態ですが、外部温度よりも恒温になっています。このデータからも、高気密高断熱にすればいいとは限らない事が分かります)

次にクーラーボックスを、遮熱材料のアルミ箔でグルグル巻きにしてみました。
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遮熱断熱材の実態


クーラーボックス内部の黄色温度は、外気温度よりも少し上程度。
太陽光を反射して、効果を発揮している事が分かります。
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遮熱断熱材の実態


しかし、実際の建物で写真のような”グルグル巻き”状態はあり得ません。
次に、内部のクーラーボックスを”グルグル巻き”にして、外側は通常のクーラーボックスで計測しました。
写真のような状態が、遮熱断熱材の状態だと思います。
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遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


この時の内部クーラーボックス温度グラフがこちらです。
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遮熱断熱材の実態


何もない状態の時と変わらない高温状態になっている事がグラフから読み取れます。

遮熱断熱材や遮熱塗料は、あまり効果が無い事が実験から読み取れます!
※あくまでも、弊社が行った実験での結果です。
 実験方法が正しいとは言い切れませんが、「遮熱断熱材使ったけど、メッチャ暑いし、冬はメッチャ寒い」と言った多くの声を聞いていたので、まんざら実験が間違えてるとは思っていません。

追伸:もちろんクーラーボックスはしっかりと閉めて計測しています。

ご指摘を受けて

「アルミホイルじゃ駄目だよ」

的なご意見を受けましたので、もう一度やり直しました。
現在は写真のような遮熱断熱材でグルグル巻きにして実験を開始しました。
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ご指摘を受けて


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現状では、計測値に変化はありません。
グラフは7月1日の遮熱断熱材でグルグル巻きにした内部の温度データと外気温度データです。
黄色がグルグル巻き遮熱断熱材内部の温度
青が外気温度です。
外気温度の最高は32.4度に対して、グルグル巻き遮熱断熱材内部は40度にも達しています。
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ご指摘を受けて


遮熱断熱材は、外側で光を直接反射する場合には効果がありますが、
内部ではあまり効果がない事を意味してると思います。

遮熱断熱材測定データ

こちらが遮熱断熱材で包んだクーラーボックス測定データです。
「クーラーボックス」
をクリックすると、クーラーボックス内部の温度湿度が表示されます。
2016年から計測しています。