Q&A
Q
「冬はエアコンを付けなくても、室温が高いのか?夏は低いのか?」
A
「エアコンを付けなければ、冬は下がり、夏は上がります。」
夏は、
“ギり、冷房なしでも乗り切れる”
と言う人がいますが、弊社は無理だと思います。
しかし冬は、暖房が必須です。
(25℃を適温とすると、夏は上昇してもプラス15℃程度。
冬は0℃以下になるケースを想定すると、-25℃下がります。
夏はギリ我慢出来ても、25℃差の冬は我慢出来ません)
夏も冬も、冷暖房は必要です。
ただし、一般住宅よりも夏の温度が上がりにくく、冬の温度が下がりにくい特徴があります。
Q
「Air断が停止した場合、Air断の付いていない家と比べると、換気が悪くなるのか?停止した場合そのままで良いのか?」
A
「Air断は24時間換気を兼ねます。なので、Air断が動かなければ、他の家より換気が悪くなると思います。また停止した場合は、施工した工務店にご相談下さい。すぐに復旧作業に入ります。」
Q
「Air断が壊れた場合交換できるのか?その時の費用は」
A
「引き渡し後5年は無償交換となります。保証延長料金3万円をお支払いいただければさらに10年間無償交換を延長しています。」(トータル15年)
それ以降壊れた場合は、壊れた部分の交換となります。
現時点で、壊れたケースはありません。ただし、落雷で壊れたケースはあります。この場合、火災保険で全額保証されます。
Q
「湿度はどうなるのか?」
A
エアコン暖房の場合、室内の空気を繰り返し暖めます。
これにより室内はカラカラに乾燥するそうです。
一般的なエアコン暖房の場合、1時間に1000㎥の空気を循環させながら暖めます。
Air断は、計算上1時間に1200㎥の空気を入れ替えるので、乾燥させる事なく循環させるのが特徴です。
Q
「花粉症ですが、花粉はたくさん入って来るのか?」
A
花粉が“入り込む”“入り込まない”は、環境によって変わると思います。
Air断は、クリーンルームなどと同じ負圧設計なので、入り込んだゴミ、花粉、菌などをいち早く外に排出するのが特徴です。
しかし、近くに大量の花粉が発生する環境の場合、やはり入り込んでくると思います。
「着床する前に、外に吸い出す」
と言っても、大量の花粉には対応できないかもしれません。
近くで大量に花粉が発生するような環境の場合、Air断は不向きだと思います。
【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】の動画に関する質問の答え
「【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】
の動画をご存知ですか?
御社の実験結果は矛盾してませんか?
断熱材の種類で性能は違ってくるのが当然だと思いますが」
質問を受けました。動画も確認しています。
以前にも解説しましたが、今回も解説します。
実際に建てた家は、縮尺した家ですよね。
内部住居部分が、幅、奥行き共に53pだと言ってます。
この状態で、
一〇工務店仕様は壁19p 床下14p 天井23.5p
三〇ホームは 壁14p 床下 8p 天井16p
住〇林業は 壁10.5p 床下10p 天井21p
の厚みで実験しています。
住居の幅が、奥行きが53pに縮尺してあるわけなので、壁も縮尺する必要があります。
一般的な住宅を、幅10メートル、奥行き10メートル、30坪程度と仮定すると、縮尺は約19分の1です。(10メートル÷53p≒19)
つまり、壁、床下、天井の断熱材厚みも、19分の1に縮尺する必要があります。
一〇工務店仕様は壁10ミリ 床下7ミリ 天井12ミリ
三〇ホームは 壁7.3ミリ 床下4ミリ 天井 8ミリ
住〇林業は 壁 6ミリ 床下5ミリ 天井11ミリ
に厚みを縮尺して実験する事が必要だと思います。
しかし、グラスウールなどをミリ単位で正確に切り分けるのは難しいです。
そこで、一般的には、出て来た温度データを19分の1に換算します。
10℃差が生じた場合は、19分の1、0.52℃の差が生じた!と判断するのが妥当です。
1℃未満の差は、誤差範囲となるので、「差が生じない」と判断出来ると思います。
仮に模型実験と同じ性能の家を作るには、(幅10メートル、奥行き10メートルの場合)
一〇工務店仕様は壁3m61p 床下2m66p 天井4m46p
三〇ホームは 壁2m66p 床下1m52p 天井3m4p
住〇林業は 壁1m99p 床下1m90p 天井3m99p
の断熱材厚みが必要になります。
不可能とは言いませんが、断熱材費用だけでも1000万円軽く超えると思いますし、構造的な問題もクリアできない可能性があります。
追伸:
断熱材の厚みが同じなら、建物の大きさが、小さくなればなるほど性能が高まり、大きくなればなるほど、断熱性能は下がります。
さらに、通常35坪〜40坪程度の、一般的な家の場合、断熱材の厚みを100ミリにしても、200ミリにしても、ほとんど影響はありません。
理由は、家の大きさ対して、100ミリ、200ミリ断熱材は、あまりにも薄すぎる事です。
断熱材で断熱性能を高めるには限界が来ていると思います。
(断熱材を1m以上厚くすれば別ですが)
ガス給湯器かオール電化 長期的に見た場合
「ガス給湯器が良いの?それともオール電化?どっち??」
問い合わせがありました。
弊社の見解をお伝えします。
あくまでも現状での弊社の見解です。
オール電化の場合、電気温水器が必要になります。
この電気温水器ですが、現在は安価に販売されています。
が、
短いと8年で交換が必要になります。
水が貯まるタンクなので、良く持って10年〜12年だそうです。
(筆者の家は13年で水漏れ、交換しました)
交換時に50万円支払いました。
もちろん今後も12〜13年周期で電気温水器の交換が必要になります。
半面ガス給湯器の場合、15年〜20年ほど持つそうです。
部品の交換などで対処できるケースもあります。
さらに、ガス給湯器の交換は17万円ぐらいで可能です。
これらをトータルすると、毎月の基本料金を考えてもガス給湯器の方が良いのでは?と考えます。
つまりガスと電気の併用です。
ただし、家内部はオール電化、IHクッキングヒーター使用が良いかと思います。
安全性が高いのと、火事の心配が少ない事。
給湯だけをガスに頼るライフライン設計がベストではないかと考えています。
現在建設中の「無断熱材の家」東京モデルハウスは、給湯だけガスで、家内部ではオール電化となっています。
むやみやたらにお湯を作らない「ガス給湯器」の方が、超長期で見ると安いと考えています・・・。
(家族構成などで違ってくるので、建てる工務店にご相談下さい)
「YouTube断熱性能比較動画をどう説明しますか」
【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】
というYouTube 実験動画をどう説明しますか?
〇条工務店の断熱性能が優れてると思いませんか?
と質問を受けました。
そして動画を確認しました。
実際に建てた家は縮尺模型ですよね。
大きさ的には80p角程度だと思います。
この縮尺スケールは、実際の家からすると10分の1程度の縮尺です。
問題は、断熱材の厚みが全く縮尺されていない事です。
これでは、断熱材が少しでも厚い方が、断熱性能が高くなるだけです。
実際の建物と同等の比較をするには、
壁190ミリ→19ミリ
といった具合に、縮尺に合わせて、壁の厚みも変える必要があります。
動画と同じ縮尺模型を、実際のスケールで建てるには、
壁断熱材厚み1m90p
屋根断熱材厚み2m30p
床断熱材厚み1m40p
となるので、建築不可能だと思います。
(作る事は出来ますが、最も安価な断熱材費用でも1000万円を超えますし、施工費用も500万円ぐらいかかります。さらに、基礎が高床式になるので、基礎工事も200万円程増加します。そして屋根部分が2m30p増加するので、構造的問題も出て来ます。現実的ではありませんが、もし作った場合、実験動画と同じような温度推移になると思います)
また、開口部や24時間換気なども考慮する必要があるので、ご指摘の実験から実際の建物を想定する事は問題があると判断します。
FIX窓の掃除について
「fix窓の場合掃除はどうするの」
ご質問がありました。
外から水をかけて洗うしかないと思います。
2階も同様です。
しかし、意外にもfix窓は汚れにくいそうです。
2015年新築のAir断ハウスは、2階fix窓全て、一度も清掃していませんが、意外にも奇麗です。
ただし、汚れたら、外部から洗うしかないと思います。
エアコン活用方法
車は、高速道路の方が燃費が良くなりますよね。
市街地では10q/ℓ程度なのに、高速道路だと15q/ℓ程度に伸びたりします。
エアコンも同じだと言われています。
【寒い時にエアコンを付けて、暖かくなると消す。寒くなってまた付ける、そして暖かくなりまた消す】
これを繰り返すと、エアコンは市街地運転と同じような、燃費の悪い運転になり、電気料金が増加するそうです。
エネルギー効率だけで考えると、エアコンに勝る暖房機器は存在しません。
(圧倒的にエコな暖房を行うのがエアコンです。また冷房まで出来る事を考えると、エアコンが効率が良いですよね)
ただし、急激に暖める事が不可能。
逆に燃焼系暖房機器は、燃焼パワーにより室内を一気に暖める事が可能です。
(断熱材に頼る一般住宅では、断熱性能が低く、エアコン暖房では歯が立ちません。
特に寒冷地では、断熱材だけの断熱では、燃焼系暖房機器を使用しないと室内が暖まる事はありませんでした。
しかし、「Air断」の場合、-20℃にもなる北海道であっても、対流断熱が効果的に寒さを遮断。エアコン暖房だけで、家中暖かい環境を作り出します。)
Air断ハウスでエアコン暖房を行う場合、最も効果的だと思われる運転を以下にご紹介します。
◆冬は15時間〜20時間連続運転
1.6時から25℃設定でエアコンON
2.日中23℃設定
3.夕方から25℃設定
4.24時にエアコンOFF
※現在のエアコンには、スケジュール運転機能が付いているので、時間帯で設定温度を変えられます。
設定変更が出来なければ、
1.6時から25℃で自動運転、24時にOFF
寒冷地の場合は、24時間運転が基本です。
※日中出かける場合は、設定温度を20℃程度に下げて出かける事を推奨します。
※1泊2日程度の旅行中も、20℃設定でエアコン付けっぱなしの方が家の熱が下がりきらないのでエコだと言われます。