Air断新機能
Air断新機能
弱点を克服!
Air断は強力な負圧設計により、空気を床下から吸い込んでいます。
吸気経路は
1.通気パッキン
2.床下
3.建物中央通気壁
4.1階天井フトコロ
5.天井ガラリ
6.リビング室内
へと入り込む対流デザインを基本としています。
この為、ドアの開閉時には、この対流デザインが崩れ、開けたドアから大量の空気を取り入れてしまいます。
「ドアの開閉は出来る限り素早くお願いします」
これが唯一の欠点と言われていました。
この欠点を克服したのが、Air断新バージョンです。
特徴は、
ドアを開けると同時に、全てのファンを停止!
ドアから入り込んでいた外気をブロック。
ドアが閉まると、すぐに全てのファンがプログラム通りに動き始めます。
冷暖房時のドアの開け閉めによる外気の入り込みを大幅に軽減。
さらに、エアーカーテンを取り付ければ、ドア開閉時の外気の入り込みを極限にまで軽減出来ます。
また、エアーカーテンの風圧により、小さな虫の侵入も軽減可能。
詳しくは動画をご覧ください。
新機能に関しては、7月以降Air断出荷物件で対応しています。
(以前に出荷したAir断には追加できません)
通気層対流可視化実験
「垂直の通気層の場合、空気が上昇するのだろうか?全体に広がるイメージが分からない」
とご指摘がありましたので、実際の通気層と同じような状態で、通気層対流可視化実験を行いました。
こちらが動画です。
室外なので、通行車両による風の影響を受けていますが、ほぼ上下全体に広がっている様子が確認できると思います。
イメージできなければ再度問い合わせください。
(体育館などの無風状態で行うと、もう少し分かりやすい動画になるかと思います。また、色付き花火なども使いましたが、煙の量が少なくて分かりにくかったです。)
「我が家のクーラーボックスは・・・」
「我が家の高性能クーラーボックスは、1日経っても氷が溶けません、高性能断熱材が使われてると言ってました。家も高性能断熱材を使えば、断熱性能が上がるのが当然では?」
一般的なクーラーボックスは、壁が3センチ、天井と床が4センチほどあります。
そこに目一杯氷を入れた状態を家に置き換えると、
1.壁断熱材の厚みが1メートル。(通常の10倍)
2.天井、床断熱材の厚みが1メートル。(通常の10倍)
3.各部屋に天井まで氷を詰め込んだ状態。
となります。
この状態であれば、1日経過しても、家の中の氷は全て溶けないと思います。
(家の全ての氷が溶けるには数日かかると思います)
これほど分厚い断熱材を使用するなら、”高性能断熱材”を使用すればさらに効果は上がると思います。
ただし、壁の厚みが1メートルとなると、一般的な隣地境界線を越えるので、建築するにしても大きな土地が必要になります。
屋根は何とかなると思いますが、問題は床です。床下を1メートル上げる工事は、通常の基礎工事より何倍もの費用がかかります。
つまり、クーラーボックスと家を比べた場合、圧倒的に家の方が断熱材の厚みが薄い事になります。
逆にクーラーボックスに置き換えると、壁が3ミリ、天井と床が4ミリの断熱材で覆われたクーラーボックスになります。
大きさは幅300ミリ、奥行き400ミリ、高さ330ミリ。この中にひとかけらの氷が入っている状態を想像してください。
どんなに高性能な断熱材を使用しても、3ミリ、4ミリの厚さなら、すぐに氷は解けると思います。
家は、ペラペラの断熱材で、中に何も入っていないスカスカの状態で、おまけに24時間空気の入れ替えをしてるわけです。
クーラーボックスからすると、「そんな状態でどーやって中の熱を逃がさないようで出来るの?」と疑問視するほど断熱、機密性能が悪い状態です。
分かりにくい説明で申し訳ありません。
サッシや玄関の性能が高いからでは?
「北海道モデルハウスの高い断熱性能は、サッシや玄関の断熱性能が高いからなのでは?」
と、ご質問がありました。
愛知モデルハウスと北海道モデルハウスの比較をご紹介した上でご説明します。
愛知モデルハウス
1.サッシ 樹脂サッシ ペアガラス
2.玄関 断熱玄関ドア
3.外壁 16mmサイディング引っ掛け金物 同調コーナー
4.基礎断熱 無し
5.フローリング 杉無垢材
6.気密性 高気密住宅
7.断熱材 グラスウール100mm + ウレタン50mm ダブル断熱
8.大きさ 41坪2階建3LDK
9.エアコン 28畳用エアコン
10.坪単価 81万円
11.ファンの数 17台
北海道モデルハウス
1.サッシ 樹脂サッシ ペアガラス
2.玄関 断熱玄関ドア
3.外壁 14mmサイディング釘打ち施工 板金コーナー
4.基礎断熱 無し
5.フローリング カラー合板
6.気密性 北海道通常仕様
7.断熱材 グラスウール100mm
8.大きさ 35坪3LDK
9.エアコン 23畳用エアコン
10.坪単価 55万円
11.ファンの数 23台
断熱性や気密性能、その他全般で、愛知モデルハウスの方が上です。(断熱性に関しては、厚みも1.5倍、完全外断熱なので、性能も倍以上上です)
比較データでは、両モデルハウス共に、リビングエアコン24℃設定。
愛知モデルハウス
1.最も寒い場所と温度 浴室内 15℃前後
北海道モデルハウス
1.最も寒い場所と温度 2階西側寝室 21℃前後
北海道モデルハウスでは、20℃を下回る場所が見当たらないほど、快適な温度環境でした。
【弊社のお答え】
北海道モデルハウスの高い断熱性能は、寒冷地仕様による空気の対流が直接的な原因だと考えています。
決してサッシや玄関の断熱性能が高いからではないと思います。(比較でお分かり頂けるように、愛知モデルハウスも北海道モデルハウスも、サッシや玄関は同じレベルのものを使用しています。)
追伸:ちなみに、以下の住宅は超高気密超高断熱住宅のデータです。
(岐阜県エリアで、Air断住宅ではありません)
1.サッシ 樹脂サッシ トリプルガラス
2.玄関 高気密断熱ドア
3.外壁 ジョリパット塗り壁
4.基礎断熱 50ミリ硬質ウレタン基礎断熱
5.フローリング ヒノキ無垢材
6.気密性 超高気密住宅
7.断熱材 セルロースファイバー100ミリ+グラスウール100ミリ
壁トータル240ミリ厚断熱材
天井400ミリセルロースファイバー
8.大きさ 43坪
9.エアコン 床下エアコンによる全室空調
10.坪単価 90万円(断熱関係で600万円以上)
※特徴
床下に設置したエアコン1台で、家全体の冷暖房を行う工法。
しかし冬季は、床下エアコンだけでは暖まらなず、リビングのエアコン暖房を併用。
2階部屋は16度前後で、2階も補助暖房が必須。全室が暖かいとは言えない状態。
夏季も床下エアコンだけでは冷やしきれず、リビングエアコン、2階のエアコンを併用。エアコンを使用しても28℃前後。
1種換気熱交換型。
アルミサッシでの効果
「Air断住宅は、アルミサッシだと効果はありませんか?
樹脂サッシの方が効果は高いですか?」
Air断住宅では樹脂サッシを推奨していますが、”必ずしも樹脂サッシがの方が、断熱効果が高い”とは言えないデータが出てきました。
それは、アルミサッシ ペアガラス住宅を、Air断リフォームした物件です。
2019年11月〜2020年4月まで、常に安定した室内温度でした。
懸念した”アルミサッシ”による結露や窓からの寒さは一切なかったそうです。
リフォーム前は、エアコン暖房を29℃まで上げても、全く暖まる事が無く、石油ファンヒーターを使用していたそうです。
それでも脱衣場が5℃まで下がり、お風呂に入るのを躊躇するほどでした。
リフォーム後は、エアコン24℃設定で、脱衣場まで20℃前後、2階の部屋もドアを開けていれば22℃前後、家全体で寒さを感じる事が無くなったそうです。
これら実証データから、「樹脂サッシ」推奨を外す事を考えています。
2020年5月に着工する滋賀県の物件で、Air断住宅では初の”アルミサッシ”を使用します。(ガラスはペアガラス)
安価なアルミサッシでも効果が変わらなければ、さらにコストが下がります。
弊社では、「アルミサッシでも効果は変わらない」と判断していますが、断定しているわけではありません。実証例が少ないので、もう少し確認してからお伝えします。
追伸:アルミサッシは熱伝導率が高く、熱を伝えやすいサッシです。
半面樹脂サッシは熱伝導率が低く、熱を伝えにくいサッシです。
しかし、樹脂サッシだからと言って、熱を伝えないわけではありません。
アルミサッシは熱を素早く伝えますが、樹脂サッシは熱を伝えるのが遅いだけです。
つまり、どちらも熱を伝える!と言う事です。
「どうせ熱が伝わるなら、伝わった熱を素早く外に排出すればいい」
これがAir断住宅の考え方です。
冬季、窓ガラスやサッシに触れた空気は、いち早く冷やされます。
この冷やされた空気を、隣接するファンが通気層に吸い出します。
「冷やされては吸い出され、冷やされては吸い出され・・・」
を繰り返す事で、室内は外気の影響を受けにくくなります。(想定では)
北海道モデルハウスでは、この効果により、マイナス10℃を下回る猛烈な寒さでも、エアコン1台で暖房が可能になっていると判断しています。
エアーカーテンのように!が想像できない
「1台のパイプファンが、壁の中をエアーカーテンのような状態にするとは思えない!」
と質問がありました。弊社が言う
「エアーカーテンのような状態」
とは、工場や店舗入り口に取り付けてある強力なエアーカーテンではありません。
動画のように、ユックリと空気が流れる状態を指します。
動画では床に置いてありますが、これが垂直に立ち上がり、壁の通気層となります。
ユックリとした空気の流れですが、外部からの熱はこのユックリとした動きに逆らえず、同調して移動。
上下の排気口から外へと流れていると想定しています。
熱の移動を対流で遮断するイメージです。弊社では対流断熱と呼んでいます。
北海道モデルハウスが、想定以上の効果を発揮したのも、この対流断熱が基本だと判断しています。
分かりにくい説明で申し訳ございません。