Air断の仕組み

「そんなバカな話があるわけない」

「そんなバカな話があるわけない」

と全否定していた建築家が愛知Air断ハウスを見学しました。
全否定していたのは、
「高性能断熱材と安価な断熱材の性能が変わらない」
と題した動画、その他諸々。
断熱材に関しては、ミクロな視点では、高性能断熱材と安価な断熱材では差が生じます。
しかし、マクロな視点、ざっくり言うと、人が感じる差は生じていないのが現実。
(人が感じる差とは、1〜2℃程度)

断熱材別比較データを細かく説明、
24時間観測データを説明、
1ヶ月観測平均値を説明、
1年漢族平均値を説明
高性能断熱材と、安価な断熱材に差が生じていない事を、観測データでご理解頂きました。

さらに、実際のAir断ハウスを体感。暖房していない2階の部屋も、22〜23℃あることに驚いていました。

さらに、北海道Air断ハウス中継。
外気がマイナス2℃の時に、床下を通して通気層から入り込む空気が、15℃→16℃→17℃→18℃、天井付近で20℃→21℃→22℃、吸気口付近で24℃まで上昇するライブ中継に驚いていました。
さらに、暖房していない北海道の2階でも、23℃前後あることに驚愕していました。
「ライブたから、ごまかす事できませんよね!?」

「ハイ、本当にライブです、直接何か聞いてください」

「では、浴室の温度は?」
「23℃でーす」

「暖房はエアコン1台のみですか?」
「ハイ、こちらのエアコン1台のみでーす」

「底冷えはしてませんか?」
「床も22〜23℃でーす!靴下だけで十分。冷たさは感じません!」

「ホントだ…グラスウールだけでこんなに…」
「他には?」
「もう十分です…ふぅ〜(深いため息)」

「これまで全て間違えていた!ってことですよね」
「実は我々も数年前まで知らなかったんです。大切なことは、この様なデータをもとにして、より良い家を作ることだと思います」

「来て本当に良かった、ありがとう…」

笑顔で帰って行かれました。

誤解が解けて本当に良かったと思っています。
今後も私たち営業が、丁寧に情報発信を続け、多くの建築家に理解してもらえるよう努力を重ねます。

「あんな緩やかな風量で、効果があるとは思えない」

「あんな緩やかな風量で、効果があるとは思えない」

Air断通気層部分の対流に関しての質問がありました。
エアーカーテンと表現しているので、玄関に取り付けるエアーカーテンの風量をイメージされて“緩やかな風量”と仰っているのかもしれませんので、以下数字でご説明します。

一般的な35坪程度の通気層部分は、5.7㎥程度の隙間となります。
この隙間に、換気扇1台で1時間あたり、70㎥の空気を送り込んでいます。
Air断住宅の場合、最低でも16台の換気扇が稼働するので、1時間で1120㎥の空気を、5.7㎥の隙間に送り込んでいることになります。

動画では、“緩やかな風量”に見えるかもしれませんが、1時間となると通気層体積の196倍にもなる空気を送り込んでいる事になります。
1時間に196回、通気層の空気を入れ替えているため、決して緩やかな風量ではありません。

ガスバーナー実験


ガスバーナーの熱を、対流が遮断してる動画です。
対流がないと、20秒ほどで風船が破裂。
対流がある方は、10分経過しても風船が破裂することはありませんでした。
(対流って凄いですよね!これと同じことがAir断通気層で起きているとは言えませんが、似たような事が起きていると想定しています)
次回は、風船の位置を正確に合わせて、風船が破裂するまで撮影する予定です。

床下点検口から見る気密


Air断住宅の場合、気密型床下点検口を開けると、動画のようになります。
ならない場合は、どこからか気密が漏れています。

通気層 対流実験


実験室に外壁と通気層を再現しました。
通気層に空気が対流するように換気扇を設置し、対流がある場合とない場合の違いを計測しました。
対流を起こさない場合は、1時間で52℃まで上昇。
対流を起こした場合は、1時間で38度までしか上昇しませんでした。
その差14℃
対流が断熱効果を高めてることが、計測から明らかになりました。

実験内容
・外壁側にファンヒーターを使用して裏側に熱がどれだけ伝わるかを計測
・計測時間は1時間

最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


天井埋め込み型エアコンの場合は、動画のような換気ガラリが有効です。
(動画は、Air断が吸い込む自然吸気だけで、これだけの風量があります)
天井埋め込み型エアコンの場合、
1方吹き出し
2方吹き出し
3方吹き出し
4方吹き出し
タイプがあります。
Air断は、4方吹き出しには対応出来ていません。
動画のような換気ガラリを取り付ける場所が無くなってしまうからです。

最近の高気密住宅に取り付けるエアコンは、気密性が高い為に、ショートサーキットを起こすと言われます。

吹き出された空気が、もう一度エアコンに吸い込まれる経路は、通常は最短を結びます。これがショートサーキットです。
住宅検査 ホームリサーチ
最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


エアコンから吹き出された空気が、部屋中をくまなく移動して、もう一度エアコンに吸い込まれるような事はありません。

エアコンから出た空気は、最短距離でもう一度エアコンに吸い込まれる。
一定の経路をグルグルと周回する事で、他のエリアが「冷えなくなる、温まらなくなる」のが、ショートサーキット現象だそうです。

Air断住宅では、エアコンから吹き出された空気は、そのまま部屋を巡回し、最終的に通気層から室外へと排出されます。
住宅検査 ホームリサーチ
最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


吸気も、常に新しい空気を、床下から吸い上げて取り入れる事で、ショートサーキットを起こさず、効率の良い冷暖房を行います。

エアコン吹き出し口の調整で、冷暖房効果を高めるには限界があると考えています。