その他

24時間換気に関して

24時間換気に関して

「10年後ホームリサーチが倒産したら、どうやってAir断を直せば良いのでしょうか?Air断が、24時間換気として機能しなくなったら、シックハウス症候群になる可能性も出てきますよね」

ご質問がありましたのでお答えします。

まずシックハウスに関しては、10年が目途になります。
家に使用される建材から発生する”ホルムアルデヒド”などの揮発物質は、2〜5年でゼロになると言われています。
10年換気すれば、家で使用された建材が原因で”シックハウス症候群”になる事は無いと考えられています。
ただし、住まい手が新たに持ち込んだ家具、その他の商品に、”ホルムアルデヒド”等の有害物質を含む商品が含まれている事があります。
これらを考えて、24時間換気を動かす事を推奨しています。
仮に10年後、Air断が故障して動かなくなったとしても、(通常換気ファンの寿命が10年前後です)作り手側に、シックハウスに関する責任は無いと判断されます。




ホームリサーチが倒産した場合、Air断の取り換えは出来なくなるかもしれません。
しかし、販売店や取り扱い加盟店が多数あり、資本注入や買収などで、倒産を回避する可能性が極めて高いと判断しています。
また、Air断は、稼働部品が少ないパーツの集合体です。非常に壊れにくいと判断しています。
(在庫も多数そろえてあるので、販売店や取扱店が修理や取り換えに対応してくれると判断しています)
故意、落雷、自然災害などによる故障以外は、5年間の保証を行っています。
別途保証料をお支払いいただければ、落雷、自然災害時にも保証対象となる10年保証をお付けする事も可能です。

カビに関して

シューズクローゼット内のカビに関して。

Air断住宅で、「シューズクローゼット内の革の靴がカビた」と報告がありました。
クローゼット内の、コートなどでもカビの報告がありましたが、これは使用者側の問題だと判断しています。
靴の場合、良く乾かしてからシューズクローゼットに入れないと、カビの原因になります。
また、コートなども、長期間クローゼットにかけておく場合、一度クリーニングに出してからクローゼットにかけた方が良いと思います。

Air断の「食パン」実験でもわかるように、カビの発生が遅れるだけであって、カビが発生しないわけではありません。
特に、湿度が高い沿岸部などでは、いくらAir断住宅であっても、使用者環境によりカビが発生します。
脱衣所で部屋干しする場合など、脱衣所にある衣類ケース、タンスなどの裏側でカビが発生したケースがあります。
(高価な桐のタンスなどの方がカビやすいと言われます)

Air断だからカビない!わけではない事をご理解ください。

高気密高断熱だからなのでは?

「モデルハウスが高気密高断熱で作られているから、データが良いのではないか?」
とご質問がありました。

ここで、愛知県知多郡モデルハウスの断熱材気密性能をご報告します。

断熱材はグラスウール10K相当。
気密シート無し。

超低気密、超低断熱住宅です。

ご質問に対して

「以前の動画では、吸気口から入る空気は14℃だったはず」
と質問を受けました。

Air断モデルハウスは、様々な場所で温度を測定し、改良を加えています。
建築当時に配置した吸気口は14℃でしたが、他の場所では20度まで上昇する事が分かり、場所を変更。
現在はエアコン暖房の影響を受ける場所から吸気する事で、20度前後の吸気になっています。

「エアコン暖房を切ると、室内の温度は下がるのでは?」
もちろん下がります。
Air断が動いていれば、さらに下がります。
夜間エアコン暖房を止める場合、Air断は、居室ファンも自動で止まるように設定されています。
しかし、結露リスクが高まると全てのファンが稼働。
さらに小屋裏ファンは深夜でも動いて、通気層の対流を促します。
通気層を対流させる事で、外部の熱を遮断し、室内温度の低下を防ぎます。
(一般的に全館空調として活用する場合、エアコンは24時間動かす事が前提となります。
特に冬は、深夜が一番温度が下がります。この時間帯に適度な暖房をする事で、家の温度低下を防ぎます。
またオール電化の場合、深夜電力の方が安くなるので、深夜も20度前後の暖房を行う事を推奨しています)

細かな設定は、地域差や暖房の環境、そしてお客様の意見によって変化します。
施工工務店と協議し、お客様に適した設定を行う事で、快適な冷暖房環境になると考えています。

免震装置や減震装置に関しては?

「免震装置や減震装置に関してはどう考えてますか?」

と質問を受けました。以下免震や減震に関する弊社の見解を述べます。

現在の耐震基準で建てられた家であれば、「震度7」の揺れに耐えられます。
免震装置、減震装置などは不要だと考えています。
また、震度7級の巨大地震が発生した場合、ライフラインの寸断により、消防車が機能せず火災により焼け落ちたケースがあります。
免震装置や減震装置で建てても、津波や火災には対応出来ません。

そして、最も重要な事が、「震度7に遭遇する確率」です。

巨大地震が発生する確率は、今後30年間で80%と言われますが、「震度7のエリア」内に入る確率は0.01%と計算されています。
震度7で揺れるエリアは半径10キロ程度と言われています。
このエリア外であれば、震度6、震度5の揺れが家を襲う事になります。
つまり、震度7巨大地震に遭遇する確率は”80%”ですが、
99.99%震度7エリア内には入らない!と言う事になります。
※あくまでも計算上の話です。

仮に震度7エリア内に入っても、現在の建築基準法どおりに建てられた家であれば、倒壊する事はありません。
そして、倒壊しなくても、交通網やライフラインの寸断で火災に巻き込まれる可能性もあります。
これらの現状を踏まえて、免震装置や減震装置などは不要だと考えています。
耐震性を必要以上に高めるよりも、地震保険などで対応する方が無難だと考えています。

「床下に熱は無い」教授達の鋭い指摘

「床下に熱は無い!」

と言って、〇Mソーラー開発に携わった大学教授が訪ねてきました。
現在大学を退職して、年金生活を満喫しているそうですが、「Air断」の仕組みを耳にして、”意義あり”的な訪問でした。
紹介者を介して、2名の”元教授”が参上。

30年ほど前、〇Mソーラー開発時に、様々な地点の温度を計測。
地表面下5m付近には、”年中変わらない20度前後の温度層”がある事は理解していましたが、地表面に温度は無かった!と言うのが教授達の見解。
計測した地点は100か所を超えたそうです。

「どんな地点でも夏は暑く冬は氷点下まで下がるのが地表面温度!
床下に熱があるとは考えられない!」
笑顔で持論を展開!
「なぜ床下に熱があるのか?それは暖房熱が床下に逃げているだけ!」
と言うのが教授達の意見でした。

現地を視察そして、こちらのデータで、その持論が間違えている事に気付きます。
住宅検査 ホームリサーチ
「床下に熱は無い」教授達の鋭い指摘


2016年2月9日〜11日まで、出張の為家を留守にした際、エアコン暖房を完全に停止させた時のデータです。
室内温度は10度まで低下していますが、床下の温度は14度で推移。
「暖房熱が床下に逃げている」は完全に間違えている事を示していました。

「なら、この熱はどこから?」

「教授たちは100か所以上の地表面温度を計測したんですよね」

「そうだよ、この温度センサーより正確な温度計を使って」

「それは全て地表面温度ですよね」

「当然・・・」

「今見てる床下の温度は、建物が建った状態の温度ですよ」

「エッ・・・・


  アッ・・・・


    家が断熱って事ッ・・・」

「冬温度が下がらないのは、家自体が断熱となって、基礎下地盤の温度低下を抑えているって事じゃないですか?夏はその逆が起きてて、熱が上がらない・・・」

「あ〜そうかぁ、家が建った状態で計った事は無かった、あ〜そうかぁ、家が断熱してたんだ・・・気付かなかったぁ、これ凄い大発見だよっ。そうかぁ、納得、全て納得。」

笑顔で帰って行かれました。

が、

実は私たちも”なぜ床下に温度があるのか?”詳しい原理は分かっていませんでした。
※畑の真ん中に建ったような一軒家では、冬の床下温度が低い。
※住宅密集地では、冬の床下温度が高い。
※大きな建物では、冬の床下温度が高く、小さな建物では温度が低い。

これらの計測結果に、正しい答えを見いだせていませんでした。
しかし、教授たちの鋭い指摘のお陰で、「家が断熱している」と言う事に気付かせていただきました。
これにより、建物の大きさ、周辺環境により床下温度を推測できる事にもつながりました。

教授達には心から感謝しています。ありがとうございました。
今後もよろしくお願い申し上げます。
※(数年前の実話です)