No.428の記事

断熱材の実験解説2



断熱材の上から投光器で熱して、その下の温度を計測する実験に関しての解説です。
他の動画でも解説しているので、ご覧になっていない人は、そちらも参照してください。概要欄に関連リンクを貼っておきます。
その動画を見た方から、「この実験がダメなら、どうやって実験するの?」問い合わせがありました。
家の断熱材を想定して実験する場合、投光器などの放射熱ではなく、冷蔵庫の対流熱がベストだと思います


グラスウールや、スタイロフォームは、ご覧のように、バックライトが透けます。
これは、投光器の放射熱が突き抜けやすい事を示します。だから、熱が伝わりやすい。
対してネオマフォームの場合、光を通しません。だから、投光器の熱が伝わりにくい。
この結果をベースにして家を作ると、間違えた家が出来上がります。

家の断熱材は、真っ暗な壁内部に入れられるので、放射熱の影響は受けにくいからです。

こちらは、同じ大きさのネオマフォームとスタイロフォーム。
ネオマフォームの方が熱伝導率が低くて高価な断熱材。
内部に温度センサーを入れて、両方を同時に、冷蔵庫内に投入。
右のセンサーが冷蔵庫内温度。
真ん中のセンサーがネオマフォーム内部温度。
左のセンサーがスタイロフォーム内部温度。
まず、スタイロフォームが2時間12分で0℃に到達。
そしてネオマフォームが2時間57分で0℃に到達。

この差が、断熱性能の差。
もちろん、これ以降は、どちらの断熱材も全く同じ性能、単なる0℃の物体。

つまり、45分の差が、ネオマフォームとスタイロフォームの差です。
つまり、45分後にはどちらも同じ温度!

私なら、「意味があるの?」と思ってしまいます。
更に、冷蔵庫から取り出した場合、早く常温に達するのがスタイロフォーム。
40分遅れて常温に達するのがネオマフォーム!
差し引きするとゼロ!
私なら、「全く意味ないじゃん!」と思ってしまいます。

だから、断熱性能を断熱材ではなく、対流に求めたAir断が効果的!
更に、同じ実験で驚異的な性能を見せるジェル断動画も必見。
概要欄にリンクを貼っておきます。
そちらもご覧ください。
建てるなら是非、Air断をどうぞ!