182.耐震性を高める必要はありますか?地震国なので!気になります。ご質問がありました。必要ないと思います・・・!
耐震性を高める必要が有りますか?
地震国なので!気になります。
質問がありました。
現在日本で建てられる家は、全て、最大震度7に耐えるように、設計されています。
特に2000年以降、新耐震基準で建てられた家は、世界屈指の耐震性を誇ります。
過去の巨大地震でも、2000年以降の、新耐震基準後に建てられた家は、 大きな被害を免れて来ました。
それ以降、「家は地震では壊れない、地震で怖いのは、2次災害だ」と言われるようになりました。
地震によりインフラが崩壊し、消火出来ずに全焼したり、津波による被害の方が甚大。
これが、「これ以上耐震性を高めても意味が無い」と言われる理由です。
ただし、「地震で倒れない」と言っても、木部腐食による耐震性の劣化で、「倒壊したケース」が出て来ました。
発覚したのは「2016年熊本地震」。新耐震基準で建てられた家が倒壊しました。
専門家による調査では、木部腐食が原因だったそうです。
家を支える耐力壁が、雨漏りにより腐食。耐震性が大幅に低下していた事が理由でした。
つまり、雨漏りや壁内部結露が、耐震性を低下させる最も危険な原因だと言う事。
どれだけ耐震性が高くても、雨漏りや結露で木材が腐食したら、一撃で倒壊する可能性があります。
だから、雨漏りや、結露させない為の工夫が重要です。
雨漏りに関しては、様々な商品が開発され、大幅に軽減されています。
しかし、気密性を高める現在の家で、最も怖いのが、「結露」です。
気密性を高めれば高めるほど、結露リスクは高まります。
気付かないうちに、小屋裏や、壁内部、床下で結露が発生し、その水分を木材が吸収。
湿気を帯びた木材には、腐朽菌が繁殖して一気に腐食。
生ごみが数日で腐るのと同様、水分を帯びた木材は、想像以上に早く腐食するそうです。そして、腐食した木材は、強度が極端に低下。
低下した強度が戻る事はありません。
そこに、巨大地震が来ると、新耐震基準でも倒壊します。
だからこそ、耐震性を高めるよりも、結露に対する対策が重要だとされます。
Air断では、全ての家に、水分センサーが設置されています。
こちらはAir断モニター、水色バーが表示された日は、水分センサーが反応した日。
つまり壁内部で水分を検知した日。
こちらが2016年、そして2017年、次が2018年この年は多かったですね。
そして2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、そしてこちらが2025年。
ここまでの反応は、全て、壁内部結露でした。
多い年もあったり、少ない年もあったり。気象条件によって、壁内部結露の発生率はバラバラ。
中はこんな感じ(2025年5月を見る)
最大18か所に設置したセンサーが、それぞれ水分量を表示しています。
更に水分を検知すると、
「モニタリングセンサーが「警告」を発信しました。
モニタリングセンサーを確認してください。 」
と、管理者にメールで通知します。
同時に、Air断は、全ての換気扇を動かして、対流を強め、壁内部結露を抑え込みます。
これまで多くの「結露」を検知してきましたが、対流を強める事で、数時間経たずに乾燥!木材の腐食や、釘すらサビさせる事無く10年が経過しています。
これがAir断の真骨頂!
耐震性、耐久性を、超長期的に維持する理由です。
耐震性を高めるよりも、結露対策!の方が重要だと私たちは判断しています。
これらの情報が、これから家を建てる皆様の、お役に立てれば幸いです。