相対湿度と絶対湿度の違いを教えて!
相対湿度と絶対湿度の違いを教えて!
どんな時に相対湿度で、どんな時が絶対湿度!
今回は、夏の湿度でご説明します。
一般的な湿度の把握には、相対湿度が使われます。
相対湿度とは、空気中の水分量が、その時の温度に対して、どれくらいの割合を示しているかを把握する時に使われます。
ザックリ言うと、結露する状態を把握しやすい値と言われます。
湿度99%まで上昇すると、様々な場所で結露している事が疑われます。
こちらは、Air断大阪モデル、除湿ストッパーを取り付けた床下湿度グラフです。
除湿ストッパーとは、湿度を高めない為の簡単な装置!数千円で市販されているものを使用しているだけです。
2023年6月25日から9月まで連続でお見せします。
外気湿度は99.9%に達した日が何日もありましたが、床下湿度は95%どまり。
この状態では、床下で結露は発生しません。
対して2024年のAir断大阪モデル。この年は4月に除湿ストッパーを全て撤去。
床下湿度の変化を確認しました。
6月20日からご覧ください。
外部湿度の上昇と共に、床下湿度も上昇。24日には99.9%まで上昇しました。
翌日25日も高い湿度を推移。
26,27日は若干下がりますが、外部湿度が上昇した29日から再びMax値まで上昇。
7月1日も、2日も、3日も、湿度99.9%状態。
そして7月4日、12時から、とうとう床下で結露が始まりました。
これが床下水分センサー反応グラフです。
12時から水分センサーが反応、床下で結露が発生している事を示しています。
除湿ストッパーがとても重要な事、そして、湿度99%の状態が3日以上続くと、結露が発生する事が判明。
こちらが当時の写真です。
床下ではこのような状態で結露が発生していました。
7月9日に除湿ストッパーを再度取付。
床下結露が、どの様に収束していくかを観測しました。
除湿ストッパーの効果は翌日に現れました。
10日、23時に、水分センサーがほんの少しダウン。
翌11日には、ご覧のように急降下。
しかし、この状態が7月末まで続きました。
床下で発生した結露水は、床一面を覆い隠すほどの量。
発生した結露水が蒸発する事で、床下湿度は、7月末まで99%状態を推移しました。
8月に入ると、床下湿度は95%以下で推移するようになり、その後結露する事はありませんでした。
つまり、結露リスクを把握するには相対湿度が分かりやすい!と言えます。
対して絶対湿度は、1立法メートルの空気に、どれくらいの水分が含まれているかをグラム数で示してくれます。
Air断愛知モデル床下の絶対湿度を1月から表示すると、
1月が6グラム程度。
2月が8グラム程度。
3月も8グラム程度。
4月が10グラム程度。
5月が11グラム程度。
6月が17グラム程度。
7月が20グラム程度。
8月が22グラム程度、ここがMax。
9月が21グラム程度。
10月が14グラム程度。
11月が11グラム程度。
12月が8グラム程度となっています。
結露するタイミングがサッパリ分からないのが絶対湿度です。
しかし、空気に含まれる水蒸気の絶対量を知る事が出来るので、どの場所に水蒸気がたくさんあるのかを知る上では、欠かせない数値となります。
絶対湿度と、相対湿度。
それぞれ特徴があり、知りたい情報に応じて使い分ける必要が有ります。
ご理解いただければ幸いです。