No.460の記事

「Air断で建てたい!Air断以外では建てない!」



「Air断で建てたい!Air断以外では建てない!」

北海道のお客様からの問い合わせでした。
凄く嬉しい問い合わせでしたが、北海道には取り扱い工務店がいません。
「残念ですが現状では!・・・」
ところが、お客様は、ご自分で、工務店を探し出してきました。

さらに、お客様の建築場所を聞いてびっくり!
弊社、Air断北海道モデルは、苫小牧市。
新千歳空港から車で15分、比較的雪が少ないエリアです。


しかしお客様の建築場所は、北海道最北端に近い、豪雪地帯。
更に、−25℃まで下がる極寒の地。

Air断北海道モデルで記録した最低気温は−19.6℃。
「いくら何でも、−25℃は・・・」

尻込みする営業。

更に厳しいのが、豪雪。
本州の豪雪とはレベルが違う量。

吸気できるのか?も心配でした。

しかし設計吉田は、
「理論的には、−30℃だろうと関係ない。
ただ、エアコン暖房は能力を超えるので難しいかも。
そんな日は、石油ストーブを付ければ、問題ないはず」

楽観視する、設計吉田!

「吸気は出来るでしょうか?」

「雪で空気を密閉出来ると思う?
必ず小さな凹凸から空気は入り込む。
その量だけで十分だと思うけど」



理論的には、吉田の言う通りです。
しかし、それは、正しく作ってこその話。
隙間風が少しでも入り込むと、たちまち効果が半減する、Air断。
特に極寒北海道の隙間風は致命的。
その中でも、さらに極寒で、豪雪エリア。

とりあえず、工務店と話をして、少しでもリスクを感じたら、手を引く覚悟で打ち合わせに臨みました。
打ち合わせをすると、
「お客様の為に、全力を尽くす!」
そんな姿勢が工務店から感じられ、契約、着工と進み、何度もリモート打ち合わせを経て、とうとう、完成前のAir断初期動作確認に至りました。

竹内が北海道入り。
佐久間と同行して、新千歳空港から更に北へ移動。

現地は、暖房が入っていない、まだ未完成状態。
しかし、ストーブがたかれているような室内温度に驚き。

「この家、暖かいんです
朝来ても、誰かストーブ付けてるのか?と思うぐらい暖かい」

と電気屋さんがポツリ。
職人さんの間でも、話題になってたそうです。

室内温度は12.9℃、暖房していないのにこの温度は驚異的!
そんな室内温度に驚きながら、Air断通電確認。

よくあるパターンが、電気屋さんの配線ミスで、Air断が動かない!事。
臨時ネット回線を接続して、恐る恐る通電。
Air断メインコンピュータが作動!
通信を開始し、日時を取得。
季節を把握したAir断は、冬季プログラムを実行。
各系統のファンが動き出す・・・
「うぉぉおおおおお、一発で動いたッ」竹内歓喜の声。
その後、各センサー値を取得して、
本部サーバーに温湿度を送信。順調。

最後に、水分センサー値を本部サーバーに送信。

本部側では全て正常に動いていることを確認。

「通信確認!全て正常です」

「良かったぁ・・・」安堵の竹内。

全て一発で、完了。
そして、なぜか暖かい事に感動!

設計吉田は、
「Air断北海道モデル建設時も、同じような状態でした。
理由は床下の温度だと思います。
床下熱で暖められた空気が、通気層を移動する事で対流が発生。
発生した対流が、冷気を遮断する事で、室内に冷たい熱が伝わりにくくなってるのだと思う。
気密漏れが無いからこそ、室内が12.9℃もあったんだと思います。
さすが、北海道の工務店です、素晴らしい!」

正しいか間違っているかは別にして、北海道北部、極寒エリア、引渡し前の暖房してない家で、12.9℃は驚きでした。
現地の温度計とAir断が示す温度も同じ!正常。

建ててくれた工務店様、本当にありがとうございました。
そしてお客様、あきらめずに、工務店を探して、何度も打合せしてくれて、本当にありがとうございました。
ここまでは順調。本番はこれから!
極寒の地北海道で、Air断ライフ、楽しんでください。