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断熱材性能テスト

本日より新たに、断熱材性能テストを開始しました。

エントリー断熱材は
1.セルロース    400ミリ
2.スタイロフォーム 400ミリ
3.発泡ウレタン   400ミリ
4.グラスウール   400ミリ

それぞれ断熱材の中心に温度センサーを設置
同じボックスに入れて、日当たりの良い場所で温度の上下を記録しています。
(断熱材厚みは400ミリに設定)
35度を超えた辺りからごぼう抜きしたのがスタイロフォーム。群を抜く断熱性の低さ!
続いて40度を超えた辺りから追い上げたのが発泡ウレタン、スタイロフォームに次ぐ断熱性の低さ!
続いてセルロース
一番上昇しにくかったのがグラスウールでした。
住宅検査 ホームリサーチ
断熱材性能テスト


スタイロフォーム44.2度に対しグラスウール39.3度
約5度の差が生じました。
詳しく知りたい方はAir断取扱店にご相談下さい。

データはこちらから閲覧可能です

今後もテストを続け報告します。

放射冷却結露

放射冷却に関して、新しくわかったことをお伝えします。
カレンダーを御覧ください。
住宅検査 ホームリサーチ
放射冷却結露


青色に表示された日は、結露センサーが水分をキャッチした日です。
6月7日から、瓦下に設置下水分センサーが反応を始めました。
通年では、1日から2日程度で反応は停止しますが、今年は2ヶ月続いています。
例年に無い湿度によるものだと考えています。
(外部湿度は90%以上を連日記録)

これは放射冷却結露の典型だと考えています。


動画のように、瓦下で結露し、滴り落ちて水分センサーが反応したと判断しています。
瓦を土で伏せていた昔とは違い、瓦下には空間が存在しています。
この空間に結露が発生し、タッカーや木部をサビ腐食させると考えます。

ホームリサーチでは、
屋根のタッカー留め部分の止水処理
屋根桟木の通水処理
軒先板金の止水処理
に注意するようにお伝えしています。

引き渡し後10年では腐食しないかもしれませんが、15年、20年経過すると、このような湿度の高い時期には長期間水分にさらされて腐食する可能性が高まります。
下地が腐食することで、屋根の耐久性は大幅にダウンします。
(屋根が吹き飛んだりする原因は、想定外の風の強さだけではなく、このような腐食が原因なのかもしれません)

現在の家造りでは、結露対策を十分に行うことが大切です。

溜まりにくいホコリ

ホコリが「たまらない」わけではありません。
溜まりにくい!のがAir断住宅の特徴です。

舞い上がったホコリの全てをファンが吸い取るわけではありません。
一部はフローリングに落ちます。
また髪の毛や大きなホコリを吸い取ることは出来ません。

しかし空気中に舞い上がるホコリの大部分を吸い出していることは間違いありません。

床下のホコリ


床下から吸気するAir断住宅は、「少ない!」と言っても床下にホコリが溜まります。
そこでAir断住宅では、3年に1度、点検を兼ねて床下清掃をオススメしています。
動画は床下清掃と点検を行う様子です。

最新のAir断住宅では、床下をルンバが自在に動けるよう工夫してあります。
(2018年8月以降の設計物件)
同時に積載カメラが状況を記録。
人が入れないような奥の奥までルンバが侵入。
1時間後にはキレイに掃除して帰ってきます。

1.結露確認
2.シロアリ被害確認
3.木部腐食確認
4.カビ確認
5.雨漏り確認

搭載カメラの動画を細かくチェックして、上記5項目のリスクを検証します。

地盤下5メートルセンサー復活

地盤下5メートル、「低温温度地層」のセンサーを取り替えました。
こちらからデータを見ることが出来ます。
(閲覧にはパスワードが必要です。取扱工務店にご相談下さい

現在7月9日現在、地盤下5メートルの温度は17.1度です。
真冬とほとんど変化してません。

凄い!

追伸:
7月11日以降が正式夏のデータです。
3月10日〜7月10までは違うデータが表示されているのでご注意ください。

同一エリア比較データ

グラフは同一エリアのデータです。
鉄筋コンクリートが最高32.8度
住宅検査 ホームリサーチ
同一エリア比較データ


外断熱の家が33.3度
住宅検査 ホームリサーチ
同一エリア比較データ


Air断の家は27.3度
住宅検査 ホームリサーチ
同一エリア比較データ


Air断住宅は、
鉄筋コンクリートと比較すると5.5度
外断熱の家と比較すると6度も低いのが分かります。

しかし冷房が不要ではありません。
室内が27.3度もあれば、冷房が必要だと思います。
実際20時から冷房を入れ温度が下がっています。
しかし鉄筋コンクリート住宅のように、32.8度を25度にする場合、7.8度も下げなければなりません。
外断熱の家の場合、8.3度も下げる必要があります。
Air断の家の場合は、2.3度下げるだけで25度に達します。

これがエコな電気料金につながるポイントだと思います。

「Air断は冷暖房が不要」ではありません。
特に夏の2階は、冷気が2階まで上昇しにくく、どうしてもリビングエアコンだけでは冷やしきれません。
 (ドアを開放して、リビングエアコンを強モードにすれば2階まで冷えるかもしれませんが、逆にリビングが冷たくなり過ぎる可能性があります。2階の畳数に合わせたエアコンを取り付けるのが得策だと思います)
 エコな冷暖房を可能にするのがAir断だとご理解ください。