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基礎断熱は必要なのか?


同じ愛知県、同じエリアに建つ基礎断熱住宅とベタ基礎住宅の床下温度変化動画です。
水色は外気温度。
桃色と紅色がそれぞれの床下温度です。

基礎断熱の床下温度は6度台まで下落しますが、ベタ基礎では14度以下に下がっていません。
期間は2018年1月1日〜20日
基礎断熱の方が外気温度の影響を受け温度が低下しています。
逆に通常ベタ基礎は、恒温層の熱で14度以上をキープしています。

床下熱を利用するなら、基礎断熱の必要は全くない事が分かります。

遮熱断熱材の実態

クーラーボックスの中に、さらにクーラーボックスを入れて、その中に温度センサーを設置
この状態でガッチリクーラーボックスをロックしてベランダに放置しました。
住宅検査 ホームリサーチ
遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


こちらがその温度データ。
黄色がクーラーボックス内の温度で、水色が外気温度です。
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遮熱断熱材の実態


クーラーボックス内部温度は、外部温度よりはるかに上昇している事が分かります。
(クーラーボックス内部は、高気密高断熱状態ですが、外部温度よりも恒温になっています。このデータからも、高気密高断熱にすればいいとは限らない事が分かります)

次にクーラーボックスを、遮熱材料のアルミ箔でグルグル巻きにしてみました。
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遮熱断熱材の実態


クーラーボックス内部の黄色温度は、外気温度よりも少し上程度。
太陽光を反射して、効果を発揮している事が分かります。
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遮熱断熱材の実態


しかし、実際の建物で写真のような”グルグル巻き”状態はあり得ません。
次に、内部のクーラーボックスを”グルグル巻き”にして、外側は通常のクーラーボックスで計測しました。
写真のような状態が、遮熱断熱材の状態だと思います。
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遮熱断熱材の実態


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遮熱断熱材の実態


この時の内部クーラーボックス温度グラフがこちらです。
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遮熱断熱材の実態


何もない状態の時と変わらない高温状態になっている事がグラフから読み取れます。

遮熱断熱材や遮熱塗料は、あまり効果が無い事が実験から読み取れます!
※あくまでも、弊社が行った実験での結果です。
 実験方法が正しいとは言い切れませんが、「遮熱断熱材使ったけど、メッチャ暑いし、冬はメッチャ寒い」と言った多くの声を聞いていたので、まんざら実験が間違えてるとは思っていません。

追伸:もちろんクーラーボックスはしっかりと閉めて計測しています。

結露の実態

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結露の実態

ピンクが結露リスクの高まった日です。
上半期で102日間、結露リスク日がありました。
もちろん結露を回避するために、それぞれ適所のファンが動いて回避しています。
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結露の実態


水色は、実際に結露した日を示しています。
データから、屋根に取り付けた水分センサーが水分を検知していることが分かります。

この部分は結露しても問題無い部分ですが、実際に瓦の下でどれくらいの結露が、どれだけの期間続くか!を示したグラフは国内でも初だと思います。

詳しいデータはこちらをご覧ください。
(パスワードが必要です。)

夏型結露

夏型結露

床下は夏涼しく、冬暖かい場所!です。
夏の床下は、外よりも温度が低い。
そして、結露は必ず温度の低い場所で発生します。

つまり、夏の床下は「結露が自動発生する危険な場所」です。
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夏型結露


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夏型結露


条件がそろえば、プールのように水が溜まります。
気密性を高めた”基礎断熱”では、このような状態が数か月続くこともあるようです。
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夏型結露


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夏型結露


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夏型結露


この状態が続くと、木部が水分を吸収して腐食し始めます。
木部が腐食し始めると、臭いを発し、その匂いを嗅ぎ分けて”シロアリ”がやってくると言われます。

夏型結露が始まる5月後半は、シロアリの活動時期と重なり、結露の発生がシロアリ被害へとつながる恐れがあります。

Air断住宅では、家中に取り付けたセンサーで結露の危険性を察知。
床下のファンを動かして、結露を抑制しています。

放射冷却結露

放射冷却結露

日中太陽により温められた家は、日没と共に温度を急降下させます。
特に風が無く雲のない晴れた夜間は、放射冷却現象が進み、家の温度が急激に下がります。

金属屋根などは、瓦屋根よりも温度低下が激しく、簡単に氷点下まで温度が下がります。
冷たくなった金属屋根は、屋根下地(野地板)を冷やし、屋根下地材が結露し腐食し始めます。
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放射冷却結露


屋根材を止付ける釘も結露し、錆び付いてしまいます。
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放射冷却結露


屋根材を止付ける釘から滴り落ちた結露水が、断熱材に溜まってる写真です。
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放射冷却結露


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放射冷却結露


Air断住宅では、小屋裏換気扇が、「結露の発生」を計算して発生する前に動き出します。
結露は、風があると発生しにくい性質があります。
家中に取り付けられたセンサーで温度湿度を読み取り、結露の危険性が高まるとファンを動かして結露を回避します。

夏型結露

夏型結露

エアコンからは8度前後の冷風が吹き出しています。
(機種によりますが、一般的に8度前後)
この冷風が直接外部に面する壁に直撃すると、壁面が冷たくなります。
その裏側では、外から暖かい空気が入り込んでいます。
この暖かい空気が、エアコンで冷やされた壁に衝突して結露!
壁内部で、エアコンが動いている間中ひたすら壁内で結露します。
これが典型的な夏型結露!です。

壁内部で発生した結露は、数週間乾燥する事なくとどまります。
木部の腐食やカビにつながります。

エアコンの設置場所に注意が必要です。