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高気密実話

超高気密住宅!の実話

超高気密住宅を建てた人のお話です。

「キッチンが寒くて寒くて、床暖房をつけてほしい」

「そんなはずはありません。Q値1.0、そして高性能断熱材、基礎断熱で覆った家ですから、そんなはずは・・・」

メーカーの点検では、施工に問題は無かった。
しかし、キッチンの床は驚くほど冷たい。

「とにかく、これじゃぁ冷たすぎて料理が出来ない…床暖房をつけてください」

場所は九州宮崎県、暖かい家を望んだお客様が選んだ超高気密高断熱!
坪あたり100万円超のハイスペック住宅。
「エアコンで十分に暖かい家」と言われたものの、キッチン床が凍えるような寒さだったそうです。

「石油、ガスファンヒーターは使いたくない!」との意見で、電気式床暖房を後付け!したそうです。

何が起きていたのか?

気密性が高まると、空気が動きにくくなります。
また、暖気と冷機は混ざりにくい性質があるので、なおさら暖かい場所と冷たい場所の差が出来ます。
キッチン床は、エアコンの暖気が届きにくい場所だった事も原因だったと思います。

気密性を高めればいい!

とは限らない事を理解しておくことが必要です。

外断熱の実態



外断熱!
高性能断熱材で”スッポリ”と家を包み込む工法です。
柱の外側から断熱材で”スッポリ”包み込むので”暖かい”と言われます。

「本当か?」

実験室データでは、”サンサンたる”結果でした。
一番高価な断熱材でありながら、一番安価なグラスウールに遠く及ばない…。
”そんな馬鹿な…実験がおかしいのでは?”
と言った意見まで飛び出しました。

そこで実際の家で実験。
2015年に完成した家を2年間温度データを計測。
2年後の2017年4月に、外断熱リフォームを実行。
50mm厚の高性能断熱材で、”スッポリ”と家全体を包み込みました。
(2015年の家の1.5倍厚の断熱材に変化しています)

同年7月〜9月のデータでは、前年と全く変わらない室内温度に一同”唖然”

「夏は太陽光の”放射熱”だから変わらないのかも!しかし冬の冷たさは”伝導熱”で伝わる。効果は出るはず…」

こんな期待をしていたスタッフもいましたが、期待を完全に裏切り、夏同様全く変化しませんでした。

実験室と同じ結果だった事に一同驚き!

考えられる理由!
1.1.5倍の断熱材と言っても、人間の体積に換算すると0.1mmほどの増加。
2.体積で換算すると、断熱材の占める割合は5%未満。5%程度の断熱材が、95%を断熱できるとは考えにくい!
3.クーラーボックスの断熱材の占める割合は40%程度。クーラーボックス並みの断熱性能にするには、現在の壁厚を80p程度まで厚くする必要がある。

この様な理由が考えられます。
つまり、「100ミリ〜200ミリの断熱材で、家の断熱性のを変える事は難しい」と言う事ではないでしょうか。

オーナー談
冬は暖房いらないじゃないかと思ってました。
せめて12月いっぱい暖房無しで行けると思ってました。
しかし10月初旬、リビングが思いっきり寒くて、昨年より早い時期に暖房を入れる羽目に…。
防音にも期待しましたが、これもまた全く効果なしでした。
50ミリぐらいの断熱材じゃ全く意味がないことがわかりました。

屋根瓦の結露

結露に関して!

結露センサーのデータから、
21時〜7時までの10時間に結露が集中していることがわかります。
この結露している部分は、屋根瓦の下に設置したセンサーです。
屋根瓦が結露して、その下に設置したセンサーが反応しています。
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屋根瓦の結露


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屋根瓦の結露


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屋根瓦の結露


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屋根瓦の結露


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屋根瓦の結露


屋根には11箇所のセンサーが設置してあります。
屋根瓦は頻繁に結露を起こし、大量の結露水が屋根防水シートの上に流れ落ちていると推測出来ます。
弊社が”屋根防水紙のタッカー処理”を細かく指摘するのは、この結露水によるサビを警戒しているからです。
2016年台風16合が去った9月25日は、大量の結露が発生しました。
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この日は朝から晴れ。
気温の上昇で結露が発生したと推測しています。
上記の結露とは対象的に、太陽が出てる間の結露です。
このように、様々な条件で結露は発生しています。

結露センサーは、通気層にも20箇所以上設置してありますが、現在のところ一度もセンサーは反応していません。
全て屋根瓦下のセンサーだけが反応しています。

熱を捨てている??


「熱を捨ててるの?」

真冬にファンが動くと、暖房した熱を捨てているように思います。
しかし、ファンを止めると肌寒く感じます。
「動いていた方が暖かい」
ユーザーの意見に基づき予測した空気の流れが、上記の動画です。

冷気は、屋根、壁から伝わってきます。
外壁の温度が下がり、断熱材の温度が下がり、内装材の温度が下がる。
内装材に接している空気が冷やされ、床に沈殿し始める。

「内装材に接している空気と、暖房による暖気は、混ざりあう事なく反発する。」

これが冷気の侵入だと考えています。

@.壁に面したファンが、冷気を真っ先に吸い出す。
A.通気層を流れる空気が、入り込む冷気を遮断する。

真冬でも”ガンガン”動くファンは、決して”熱を捨てている”わけではありません。

ご指摘を受けて

「アルミホイルじゃ駄目だよ」

的なご意見を受けましたので、もう一度やり直しました。
現在は写真のような遮熱断熱材でグルグル巻きにして実験を開始しました。
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ご指摘を受けて


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ご指摘を受けて


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ご指摘を受けて


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ご指摘を受けて


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ご指摘を受けて


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ご指摘を受けて


現状では、計測値に変化はありません。
グラフは7月1日の遮熱断熱材でグルグル巻きにした内部の温度データと外気温度データです。
黄色がグルグル巻き遮熱断熱材内部の温度
青が外気温度です。
外気温度の最高は32.4度に対して、グルグル巻き遮熱断熱材内部は40度にも達しています。
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ご指摘を受けて


遮熱断熱材は、外側で光を直接反射する場合には効果がありますが、
内部ではあまり効果がない事を意味してると思います。

結露センサーノイズ

結露センサー値の黒枠の部分は、センサーノイズです。
環境によって、このようなノイズが出ることがあります。
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結露センサーノイズ


(現在はノイズカット処理を行っています)
「少量の水分を検知しているのか」
といったお問い合わせがありましたので、ご説明させていただきました。
誤解を与えてしまい申し訳ありませんでした。