モデルハウスデータ

Air断モデルハウス断熱性能比較結果



東京Air断無断熱材の家
北海道Air断モデルハウス
愛知Air断モデルハウス
断熱性能比較結果!

断熱材厚は、愛知Air断モデルハウス完全外断熱トータル150oが最も厚く、次いで北海道Air断モデルハウスオール100o、東京Air断モデルハウス無断熱材となっています。
断熱材厚だけで考えると、愛知Air断モデルハウスが最も断熱性能が高く、次いで北海道、最後に東京Air断モデルハウスの順になります。

しかし、実際のデータを検証すると、最も断熱性能が高いのが北海道Air断モデルハウス、次いで東京Air断無断熱材の家、最下位が、愛知Air断モデルハウスとなりました。
つまり、断熱性能に、断熱材の厚みや性能は、全く無関係!基礎断熱も不要。
断熱材は、最悪、なくても、断熱性能に影響しない!
安価なアルミサッシでも室内は暖かく、結露しない!
という結果を、実際の家で検証出来た事になります。
ただし、無断熱材の家を推奨するわけではありません。
そして、Air断という対流断熱があってこそ成り立つ性能である事をご理解ください。

私たちが計測する断熱性能とは、エアコン設定温度を一定にして、各部屋の温度を測定、外気温度差による補正を行ない、1か月の平均値で比較しているので、信頼性は高いと考えています。

ただ、本来であれば、最新バージョン東京Air断無断熱材の家が、最も断熱性能が良くなるはずでした。

そうならなかった事には、理由がありました。
それは、ある部分の設計ミス。
そこに気付かず建設。結果は北海道Air断モデルハウスの断熱性能に、僅差で負けてしまいました。

現在建設中の大阪Air断無断熱材の家では、ミスを補正し、最新理論を基にして設計。
出来上がれば、北海道Air断モデルハウスをしのぐ断熱性能になると考えています。


とはいっても、東京Air断無断熱材の家は、エアコン1台だけで、家中どこでも、暖かさを維持しています。
浴室も暖かく、脱衣場も、勝手口付近も、玄関も、2階も、寒さを感じる場所はなく、底冷えもありません。安価なアルミサッシを使用しているのに、結露も一切ありません。
本当に断熱材が入っていないのか?と疑うほど暖かい!それなのに、これを上回る断熱性能が必要なのか?

こんな意見も出ましたが、我々は、事実が知りたいだけなんです。
その事実を、多くの人に伝えたい!
耐震性が必要なのか?
耐久性を高めるには何が必要なのか?
断熱性は、どうすれば高まるのか?
人生で最も高価な買い物を後悔しない為にも、検査屋の威信をかけて、徹底的に調査し、検証して、正しい事実を、皆様にお伝えできればと考えています。

もちろん、私たちが発信する情報が、全て正しいとは言い切れません。
しかし、2014年から続けている実験棟データや、実物モデルハウスデータは、信じるに値すると思います。
そして、私たちの発信する情報が、少しでも皆様の家づくりのお役に立てればと考えています。

東京モデルハウスのQ値、UA値を教えてください!

「東京モデルハウスのQ値、UA値を教えてください!」

ご質問がありました。

東京モデルハウス無断熱材の家 
UA値=3.34   省エネ基準不適合(通常0.87以下を目指します)
Q値 =13.85  断熱性能規定外

です。

数値から判断すると、断熱性能は、圧倒的低性能です。
しかし、
UA値=0.5
Q値=0.8
を誇る、超高気密住宅との比較では、東京モデルハウス無断熱材の家の方が、夏涼しく冬暖かいデータが出ています。

詳しくは、後日別の動画で解説いたします。

室内平均温度比較実験



エントリー1.超高断熱 超高気密住宅
エントリー2.高断熱 Air断愛知モデルハウス
エントリー3.無断熱材 東京モデルハウス

室内平均温度を比較したところ、驚くべき結果が出たのでお伝えします。
比較期間は、9月3日〜9月20日までの 17日間。

各住宅のスペックはこちらです。
住宅検査 ホームリサーチ
各住宅スペック紹介



最も外気温度平均が高かった、愛知モデルハウスに合わせて室内温度を補正したのが下のグラフです。
住宅検査 ホームリサーチ
平均温度比較 補正あり


詳しく解説します。
超高断熱 超高気密住宅の
リビング平均は、27.9℃
2階ホール平均が、27.7℃
エアコンは、リビング、2階の2台体制、26℃設定で24時間運転してるそうですが、日中はエアコン設定温度を、24℃に下げる事もあるそうです。

愛知モデルハウスは、
リビング平均が、25.4℃
2階ホール平均が、25.9℃
リビングエアコンが、26℃設定で、1日19時間運転、2階は2台のエアコンが27℃設定で、19時間稼働
スケジュール運転で、毎日8時から24時まで動いています。

そして東京モデルハウス無断熱材の家では、
リビング平均が、25.5℃
2階ホールが、25.9℃
エアコンは、なんと!1階2階共に、一切動いていません。
エアコンゼロの状態で、24時間2台体制のエアコンが稼働する、超高気密超高断熱住宅よりも低い、19時間エアコンが3台稼働する愛知モデルハウスと同等の平均温度をたたき出しました。

この結果に、設計チームもあ然・・・

このわけを解説します。

東京モデルハウスには、これまでのAir断住宅には無い、新たな換気設計を小屋裏に追加しました。
この換気設計が、小屋裏の熱を効果的に排出し、室内温度上昇を抑え込んだと考えています。
さらなる変更点が、通気層寸法です。
愛知Air断モデルハウスの通気層寸法は19ミリ。
東京モデルハウスでは、ダブルドウブチにする事で、36ミリに拡張。
これらの新設計が、エアコン無しでも、室内平均温度25.5℃に繋がったと想定しています。

「温度補正がおかしいのではないか?」

以下が、補正のない生データです。
住宅検査 ホームリサーチ
平均温度比較 補正なし


愛知モデルと東京モデルの比較が分かりにくくなりますが、超高断熱 超高気密住宅では、最も外気温度が低いにも関わらず、室内平均温度は東京モデルハウスよりも高くなっています。
大量の断熱材で家をスッポリと覆い囲んだにも関わらず、室内温度が断熱材のない東京モデルよりも高くなってしまった理由は、
日中、大量の断熱材が吸収した暑い熱が、夜間冷房の効いた冷たい部屋へゆっくりと流れ込んでいる事が原因だと考えています。
コップ1杯のお湯と、バケツ1杯のお湯、冷めるのが早いのはコップ1杯のお湯ですよね。バケツ1杯のお湯はなかなか冷めにくい・・・
つまり、大量の断熱材を使用する事で、熱を大量に吸収し、その熱をゆっくりと温度の低い室内に放出してしまう・・・

冬は逆転、夜間、大量の断熱材が吸収した冷たい熱が、日中、暖房の効いた室内の熱をゆっくり奪い取る・・・
こう考えると、弊社に蓄積された様々なデータを、うまく説明する事が出来ます。
もちろん、この想定が必ずしも正しいとは言い切れません。
今後も検証を続け報告させていただきます。

追伸:
大阪モデルでは、通気層を限界値の40ミリまで拡張し、小屋裏換気もさらに工夫を重ねて設計しました。完成後にお伝えします。

水分センサーに関して



こちらは、北海道モデルハウスAir断カレンダーです。
温湿度、換気扇稼働状態、そして、壁体内水分センサー値が記録されています。
万が一壁体内水分センサーが反応すると、青色のバーがカレンダーに表示されます
北海道モデルハウスでは、まだ一度も壁体内水分センサーの反応は記録されていません。

こちらは東京モデルハウスAir断カレンダーですが、8月19日に北側壁面で、反応がありました。
こちらの青いバーが、壁内部で水分の発生を示します。
北側に取り付けたセンサーが15時から20時まで反応。
当時雨は降っていないので、結露と考えて間違いありません。
反応と同時に、全てのファンが動いて、結露を抑え込んでいます

そしてこちらは、愛知モデルハウスAir断カレンダーです。
今年は7月10日と、8月15日に反応がありました。

「この程度か!」と思うかもしれませんが、
愛知モデルハウスの2020年がこちらです。
7月は8日間、9月は2日間、10月は2日間水分センサーの反応がありました。

さらにさかのぼり、2019年がこちら!
2月は1日、3月は4日間、4月は7日間、5月は3日間、6月は7日間、7月は18日間、10月、11月はそれぞれ1日、水分センサーが反応しました。
さらにその前の2018年。1月は2日間、5月は2日間、6月は24日間、7月は24日間、8月は8日間、9月は25日間、10月は22日間、11月は7日間、12月は4日間反応しています。
これは全て結露です。
一般住宅では、この発生した結露が長期間とどまり、木部を少しずつ腐食していきます。
しかしAir断住宅では、結露発生と同時に、各ファンが一斉稼働し、通気層の水分を乾燥させます。安心ですよね。

ただ疑問は、なぜ結露が多発する年と、しない年があるのかですよね。

実は、結露の多い年は、決まって台風がたくさん発生しています。
愛知モデルハウスでは、2018年、2019年共に台風が直撃しました。
その後数か月間、壁内部では連日結露が発生しています。

台風が運び込む湿った空気は、思った以上に、結露リスクを高めていると想定しています。

今後も検証を深めご報告させていただきます。

東京モデルハウス 無断熱材の家〜冬季検証結果〜



2014年から続けている、断熱材実験棟データでは、
どの断熱材も性能的に差はありませんでした
実験棟は、44坪2階建てで、東壁面に、様々な断熱材を施し、
壁内部に温度センサーを設置して、24時間計測しています。

こちらが実験棟温湿度データです。記録は2014年から・・・  
例えば2020年8月12日、外気温度が40℃を超えた猛暑日の断熱材内部温度は、
ロックウールがこちら、発泡ウレタンがこちら、サーモウールがこちら、
グラスウールがこちら、スタイロフォームがこちら、セルロースファイバーがこちら、
フェノールフォームがこちら、様々な断熱材温度、湿度を、記録し続けています。

結果は、
高性能断熱材も、安価な断熱材も、性能的に、どれもほとんど変わらない・・・
それどころか、月平均、年間平均では、外部の温度センサー平均値と変わらない事が判明。
当時は衝撃を受けました。

2018年から追加検証している、400ミリボックス断熱材実験でも、同じ値が観測されました。

これらのデータが示すことは、「断熱材は断熱していない」と言う事。
事実なら衝撃です。

しかし、仮に「断熱している」と考えた場合、その熱はどこに消えるのか?が問題になります。
もちろん、断熱材も熱を吸収しますが、密度が小さく軽い断熱材が吸収する熱量はしれています。
断熱材が熱を断っているとしたら、
断熱材内部で熱を消し去っている事になります。これはこれで問題です。
物理の、エネルギー保存則では、「エネルギーは無くならない!!!」が基本原則。
つまり、断熱材内部で、熱であるエネルギーが無くなる事は、、、、無い
つまり、熱は全量伝わっている!
伝わり方が幾分遅くなっているだけ・・・と考えると、全ての実験結果をウマく説明できます。

しかし、これが正しければ、断熱材に頼る建築は、間違えていることになります。
断熱材は必要なのか、不要なのか?答えを出せずにいた時に、設計士吉田が放った一言が
「無断熱材の家を作ろう」
でした。

「断熱材を使用しない家を建てれば真実が分かる!」

吉田の強い意見で、2020年11月に、東京モデルハウス無断熱材の家を着工。

翌、2021年2月10日 35坪2階建 3LDK アメリカンチックでオシャレな家が、
断熱材を一切使わずに完成しました。
さっそく、メインエアコンを取り付けて、計測開始。Air断がプログラム通りに動き始めました。
冬季の完成物件は、家全体が冷え切っています。
正しい性能が出るのは、暖房開始後1か月ほど経過してから・・・

しかし、我々が真っ先に驚いたのが床下温度の上昇でした。
Air断愛知モデルの床下温度は、15℃前後
しかしAir断東京モデル寒冷地versionでは、暖房開始後いきなり床下温度が7℃から18℃まで上昇
真冬の2月中旬、21℃まで上昇する事もありました。
床下に熱を捨てている!と言う人もいますが、床下から暖めているとも取れます。

さらにAir断は、ゆっくりと家全体を暖め、3週間後には昼間暖房を止めなければ、
汗ばむほど温度が上昇。1階も2階も、24℃をキープするようになり、
底冷えを感じる場所は一切ありませんでした。
さらに、東京モデルでは安価なアルミサッシを使用しています。
アルミサッシの欠点は、結露!ですが、スタッフが常駐してから、一度も結露は発生しませんでした。

「本当に断熱材は入ってないのか?」

来場したプロも驚く暖かさ!を発揮した無断熱材の家。

これが意味するのは、「断熱材はいらない」と言う事実。
もちろん、対流断熱Air断があれば!と言う条件が付きますが・・・
愛知断熱実験棟、Air断愛知モデル、Air断北海道モデルの実測データから
導かれた結果と同じ答え・・・。
しかし断言は出来ません。夏 どうなるのか?が残っています。

ただ、我々がこれまでの実験や実物実測データを検証して思うのは、
最近の家づくりは、コンピュータマシンカットや、材料の進化で、
気密性能が大きく向上しています。外部の空気を極限まで遮断する技術が進化した現在、
昔とは比べ物にならないほど、向上した建築技術によって、断熱材に頼ることなく、
高い断熱性能を発揮する家を、作れるようになっていた気がします。

だからと言って、無断熱材の家を推奨するわけではありません

「断熱材の性能ははどれも同じ」と言う事が分かれば、安価な断熱材でも安心して使用出来ます。
建ててからでは、取り換える事は出来ない断熱材、そして多くの人が、
どれにすれば良いのか?迷うのが断熱材です。
「断熱材はどれが良い?」
20年前 問われた質問に、我々は答える事が出来ませんでした。
今やっと答える事が出来ます。
「どれも一緒ですよ、だから、安ければ安いほどいいと思います。
だって、無くてもイーんですから」
と。

もちろん、我々の実験や実測が正しいとは言い切れません。
しかし、愛知モデル、北海道モデルや、東京無断熱材モデルのデータを見る限り、
高い確率で正しいと考えています。

これらの情報が、皆様の家づくりにお役に立てれば幸いです。

株式会社 ハマホーム

住宅検査 ホームリサーチ
株式会社 ハマホーム

兵庫県 神戸市北区 モデルハウス

株式会社 ハマホーム
分譲中モデルハウスが数件あります。
データをご覧になりたい方はご一報下さい。

天井断熱 グラスウール

国内で初めてAir断を採用した工務店です。
2015年12月24日に愛知県モデルハウスを体験。
「理にかなった工法だ、これは凄い…」
以来全物件に”Air断”を導入しています。
Air断老舗中の老舗!
ご質問があればお気軽にご相談ください。