Air断の仕組み

床下点検口から見る気密


Air断住宅の場合、気密型床下点検口を開けると、動画のようになります。
ならない場合は、どこからか気密が漏れています。

通気層 対流実験


実験室に外壁と通気層を再現しました。
通気層に空気が対流するように換気扇を設置し、対流がある場合とない場合の違いを計測しました。
対流を起こさない場合は、1時間で52℃まで上昇。
対流を起こした場合は、1時間で38度までしか上昇しませんでした。
その差14℃
対流が断熱効果を高めてることが、計測から明らかになりました。

実験内容
・外壁側にファンヒーターを使用して裏側に熱がどれだけ伝わるかを計測
・計測時間は1時間

最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


天井埋め込み型エアコンの場合は、動画のような換気ガラリが有効です。
(動画は、Air断が吸い込む自然吸気だけで、これだけの風量があります)
天井埋め込み型エアコンの場合、
1方吹き出し
2方吹き出し
3方吹き出し
4方吹き出し
タイプがあります。
Air断は、4方吹き出しには対応出来ていません。
動画のような換気ガラリを取り付ける場所が無くなってしまうからです。

最近の高気密住宅に取り付けるエアコンは、気密性が高い為に、ショートサーキットを起こすと言われます。

吹き出された空気が、もう一度エアコンに吸い込まれる経路は、通常は最短を結びます。これがショートサーキットです。
住宅検査 ホームリサーチ
最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


エアコンから吹き出された空気が、部屋中をくまなく移動して、もう一度エアコンに吸い込まれるような事はありません。

エアコンから出た空気は、最短距離でもう一度エアコンに吸い込まれる。
一定の経路をグルグルと周回する事で、他のエリアが「冷えなくなる、温まらなくなる」のが、ショートサーキット現象だそうです。

Air断住宅では、エアコンから吹き出された空気は、そのまま部屋を巡回し、最終的に通気層から室外へと排出されます。
住宅検査 ホームリサーチ
最近の高気密住宅に起こるショートサーキットについて


吸気も、常に新しい空気を、床下から吸い上げて取り入れる事で、ショートサーキットを起こさず、効率の良い冷暖房を行います。

エアコン吹き出し口の調整で、冷暖房効果を高めるには限界があると考えています。

エアコン3台使用しても1台時よりエコだった件の解説。


一般的にエアコン台数が増加すれば、電気代も増加します。
「エアコン1台で全室暖める、冷やす」全館空調が可能になれば、電気代も抑えられる。だから、全館空調が脚光を浴びています。
しかし、全館空調の場合、
※風邪をひいて寝込んだ子供部屋だけ温度を上げる!事が不可能
※暑がり父さんの部屋だけ温度を下げる!事が不可能
細かな設定が出来ません。
さらに、床下エアコン1台を使った全館空調の場合、冷気が2階に上がる事はほぼありません。
結局2階にエアコンを取り付けて、夏を乗り切るケースが多いと聞いています。
もちろんエアコン台数が増加すれば、電気代も増加します。

しかしAir断の場合は、2階のエアコンで部屋を冷やし、その冷気が通気層に流れる事で、さらに強力なエアーカーテンを形成。
夏の熱気を効果的に遮断し、家全体の熱を下げると考えられます。
結果、エアコンがエコモードで稼働し、3台動かしても1台の去年より90円、一昨年よりも1500円も安い電気代になりました。

必ずしも、動画と同じような対流が起きているとは言えませんが、電気料金の結果を見る限り、同様の事が起きていると想定しています。
もちろん来年も同様の実験を行い報告いたします。

吸い込んだホコリの排出について



「吸った埃はどこに溜まるのですか?」


とご質問を受けました。
家の場合、外壁の内側が通気層と呼ばれる部分で、この部分から外に排出されます。
動画は、Air断3年経過した住宅の通気層内部部をファイバースコープで撮影した動画です。
壁内部にホコリ等は見られませんでした。
通気層下部分から外部に排出されていると考えています。

また、通常の換気扇のように、空気を強力に吸い込んでいるわけではありません。
床下に沈殿した空気をゆっくりと吸い上げるので、入り込む段階でチリやホコリが少ないと判断しています。
近日中に4年経過したAir断住宅の通気層をアップする予定です。

Air断の仕組み

底冷えは床下が原因ではありませんでした。
いくら基礎断熱をしても、床下に断熱材を入れ込んでも、底冷えの解消にはつながりません。

「1階のリビングをいくら暖房しても、2階の部屋が底冷えする…」

こんな経験ありませんか?
底冷えの原因は床下では無かったんです。

ではどうすればいいのか?
動画で分かりやすくご説明します。