No.104の記事

免震装置や減震装置に関しては?

「免震装置や減震装置に関してはどう考えてますか?」

と質問を受けました。以下免震や減震に関する弊社の見解を述べます。

現在の耐震基準で建てられた家であれば、「震度7」の揺れに耐えられます。
免震装置、減震装置などは不要だと考えています。
また、震度7級の巨大地震が発生した場合、ライフラインの寸断により、消防車が機能せず火災により焼け落ちたケースがあります。
免震装置や減震装置で建てても、津波や火災には対応出来ません。

そして、最も重要な事が、「震度7に遭遇する確率」です。

巨大地震が発生する確率は、今後30年間で80%と言われますが、「震度7のエリア」内に入る確率は0.01%と計算されています。
震度7で揺れるエリアは半径10キロ程度と言われています。
このエリア外であれば、震度6、震度5の揺れが家を襲う事になります。
つまり、震度7巨大地震に遭遇する確率は”80%”ですが、
99.99%震度7エリア内には入らない!と言う事になります。
※あくまでも計算上の話です。

仮に震度7エリア内に入っても、現在の建築基準法どおりに建てられた家であれば、倒壊する事はありません。
そして、倒壊しなくても、交通網やライフラインの寸断で火災に巻き込まれる可能性もあります。
これらの現状を踏まえて、免震装置や減震装置などは不要だと考えています。
耐震性を必要以上に高めるよりも、地震保険などで対応する方が無難だと考えています。