No.158の記事

「発泡ウレタンは結露しないのですか?」

結露します。
条件さえ整えば、どんな断熱材でも結露します。
断熱材に限らず、どんなモノでも結露します。

【結露の条件】
周りより温度が低いモノに、水蒸気を含んだ空気が触れた時

【壁内部の断熱材が結露する条件】
■夏
 太陽が沈むと、屋根、外壁の温度が、急速に下がります。
 特に、雲が無い晴れた夜間は急速に温度が下がります。(放射冷却と言います)
 温度が下がった屋根、外壁は、壁内部の断熱材の熱も奪います。
 熱が下がった断熱材に触れているのは、水蒸気をたくさん含んだ夏の空気です。
 冷たい断熱材に接触した水蒸気が“水”へと変化します。
 これを「夏型結露」と言うそうです。

■冬
 冷たい空気に触れた屋根、外壁は、急速に温度を下げます。
 屋根、外壁は、壁内部の断熱材の熱も奪います。
 この冷たい断熱材に、室内で暖められた空気が接触します。
 特に、燃焼系暖房機器で暖められた空気には、水蒸気がたくさん含まれています。
 この水蒸気が、冷たい断熱材に触れて“水”へと変化します。
 これを「冬型結露」と言うそうです。

※ただし、風の強い日は、夏冬共に結露が発生しにくいそうです。

発泡ウレタンであろうと、セルロースファイバーであろうと、条件が整えば結露します。
さらに、寒冷地で結露が発生すると、凍害へと発展します。
(凍ることで体積が増え、様々なものを破壊します。柔らかい発泡ウレタンなどは一撃で破壊されるそうです。)

「セルロースは湿気を吸いこむので、結露しないと聞きましたが」
条件さえ整えば、セルロースも結露します。
そして、湿気を吸い込む事はありません。
仮に湿気を吸いこんだとしたら、それは湿気た状態です。
セルロースは植物性繊維質なので、湿気ると腐るそうです。


Air断ハウスでは、換気扇で強制的に空気を動かし、常に風が強い日と同じ状態を作り出しています。
だから結露しにくいのです!!