No.284の記事

東京Air断モデルハウス無断熱材の家での結露実験



対流型ストーブ1台の上のやかんで室内を連続加湿。
さらに、大人二人で、夕食は連日“鍋”。
にもかかわらず、
アルミサッシにも、ガラスにも、一滴の結露も発生しませんでした。
「アルミサッシは結露する」

これは、建築業界では誰もが知る常識です。
そして、木造住宅では、この結露が、様々な被害に繋がります。
以前は、“雨漏り”が様々な被害を引き起こしていましたが、防水関連商品が充実した事で雨漏りが減り、逆に、断熱、気密性能が高まった事で、“結露”を誘発、雨漏り以上の被害を引き起こす結果に繋がりました。

その結露発生代表格がアルミサッシ。

冬季、燃焼系暖房機器を使用すれば、アルミサッシに結露が発生するのは当然。
室内を加湿すれば、さらにアルミサッシが結露するのは必然。

そんな環境で一週間!東京Air断モデルハウスでは、アルミサッシにもガラスにも、そしてその他の部分にも、どこにも結露は発生しませんでした。

「アルミサッシは結露する」

だからと言って、
アルミサッシを、結露しにくい樹脂サッシに変えたところで、結露する環境が整えば、小屋裏や壁、床下で結露が発生します。

細かく言えば、冬季は小屋裏、夏季は床下、そして壁、ベランダ裏側、バルコニー裏側は、年中結露が発生していると言われます。

つまり、樹脂サッシに変えたとしても、他の場所で結露が発生していれば、変える意味がありません。

そして、断熱に関して言えば、家の体積に対するサッシ部分の体積比率は0.04%、つまり、1万分の4の体積しかありません。
家全体の体積の8%に当たる“断熱材”をもってしても、家の断熱性能を変える事が出来ない状態で、家の0.04%、1万分の4しかないサッシを、どんなに高級なサッシに変えたところで、家の断熱性能を変える事は出来ないと思います。

もちろん、樹脂サッシに変更する事で、サッシが結露する事は少なくなります。
しかし、他の場所の結露を抑えているわけではありません。
サッシに結露が無くなったとしても、小屋裏や、床下、バルコニー、ベランダ裏側、そして壁内部で結露が発生していては、元も子もありません。

大切な事は、アルミサッシでも結露しない仕組みを考え出す事だと思います。

アルミサッシでも結露しない環境こそ、小屋裏やベランダ、バルコニー、そして床下や壁内部でも、結露が発生しない事を意味し、結露被害の無い、超長期的に長持ちする家づくりに直結すると考えています。


これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。