No.342の記事

気密漏れが起きやすい場所25選!



気密漏れが起きやすい場所25選!

「気密漏れしやすい場所を教えてほしい!」と問い合わせがありました。
弊社が確認した気密漏れ箇所と、改善の難易度をお伝えします。

まずは分電盤。
気密漏れの王様とも言われ、ほぼ気密漏れしています。
ただ、修繕は簡単。改善の難易度は小です。

次に、スイッチ、コンセント。
気密コンセントを使用しても、ほぼ気密漏れします。
施工途中の気密処理が重要になります。
施工後の改善は難しく、難易度は中です。

次に廻り縁、巾木。
こちらも施工途中の気密処理が重要。
施工後の改善の場合、全ての廻り縁、巾木を取り外す必要があります。
難易度は中。

次にダウンライト。
パッキンの経年変化でダダモレします。
薄型ダウンライトなどへの変更が望ましいです。

次に照明配線。
処理しなければダダモレします。
ただ、施工後も簡単に手直し可能。
難易度小。

次に羽目板。
実、節からダダモレします。
下地処理が必要です。
下地処理がない場合の改善は、難易度中。

次に給排水配管。
処理しなければダダモレします。
難易度小。

次に、トイレなどの換気扇。
施工に不備があるとダダモレします。
難易度小。

次に、キッチン換気扇。
ダダモレします。
電気式シャッターや、高気密用換気扇の使用をお勧めします。

次にエアコン配管。
粘土では経年変化でダダモレします。
難易度小。

次にエアコン配管ドレン。
逆止弁が必要。
難易度小。
ペーパーホルダー類。
ビス部分からダダモレします。
難易度小。

次に小屋裏階段。
ダダモレです。ここからの気密漏れは甚大。
夏暑く、冬寒い空気が、ダダモレになります。
使用を控える方がベストですが、どうしても使用したい場合は、方法がないわけではありません。
しかし難易度は大。
大工さんに相談するか、弊社まで問合せください。

次に天井、床下点検口。
気密タイプ推奨。
難易度小。

次に天井カセットエアコン。
埋め込んだ本体から漏れます。
難易度中。

次に内装建具。
経年変化で気密漏れが始まります。
施工途中の気密処理が重要です。

次に玄関ドア。
ドア取付が不適切だとダダモレします。
難易度中。

次に玄関引き戸。
推奨しません。
ダダモレです。
改善できません。

次に引き違いサッシ。
ダダモレします。
改善できません。
ドア系を推奨します。

次にサッシ額縁。
処理しないとダダモレします。
難易度中。

次に浴室ユニット。
組み立て不備の場合、点検口、接合部から漏ります。
空気が漏る場合は湿気も漏るので、とても危険。
しかし手直しは簡単。
難易度小。

次に浴槽フロントエプロンの、はめ込みタイプはダダモレします。
難易度小。

次に、クロス仕上げをせずに、プラスターボード下地だけの場合は、突合せ、ビス部分から気密漏れします。
難易度中。

最後が無垢材フローリング。
冬季乾燥収縮により、実部分から漏り始めます。
特に1階リビング無垢材フローリングの場合、床下の空気が入り込み、底冷えに繋がります。
フローリング施工時に、気密漏れ経路を正しく把握し、適切な作業を行なうことで、乾燥して目地が開いても、気密漏れすることはなくなります。
施工後の改善はほぼ不可能なので、施工途中の適切な作業が重要です。

これら全ての気密漏れを対応すると、C値0.1以下、超超高気密住宅を実現可能です。
しかし、気密性能を高めれば高めるほど、自然吸排気では換気が全く追いつきません。
気密性能を高めると同時に、換気能力も高めなければ、壁体内結露を誘発し、木部腐食の原因に繋がります。
しかし、換気能力を高めれば高めるほど、夏暑く、冬寒い家になってしまう。

この相反する気密と換気を両立させるのは、現状ではAir断しかないと判断しています。

取って付けたような宣伝になってしまいましたが、決して宣伝ではなく、純粋にそう考えていることをご理解ください。
そして、これらの情報が、皆さまの今後の家づくりの参考になれば幸いです。