気密漏れが起きやすい場所25選!
気密漏れが起きやすい場所25選!
「気密漏れしやすい場所を教えてほしい!」と問い合わせがありました。
弊社が確認した気密漏れ箇所と、改善の難易度をお伝えします。
まずは分電盤。
気密漏れの王様とも言われ、ほぼ気密漏れしています。
ただ、修繕は簡単。改善の難易度は小です。
次に、スイッチ、コンセント。
気密コンセントを使用しても、ほぼ気密漏れします。
施工途中の気密処理が重要になります。
施工後の改善は難しく、難易度は中です。
次に廻り縁、巾木。
こちらも施工途中の気密処理が重要。
施工後の改善の場合、全ての廻り縁、巾木を取り外す必要があります。
難易度は中。
次にダウンライト。
パッキンの経年変化でダダモレします。
薄型ダウンライトなどへの変更が望ましいです。
次に照明配線。
処理しなければダダモレします。
ただ、施工後も簡単に手直し可能。
難易度小。
次に羽目板。
実、節からダダモレします。
下地処理が必要です。
下地処理がない場合の改善は、難易度中。
次に給排水配管。
処理しなければダダモレします。
難易度小。
次に、トイレなどの換気扇。
施工に不備があるとダダモレします。
難易度小。
次に、キッチン換気扇。
ダダモレします。
電気式シャッターや、高気密用換気扇の使用をお勧めします。
次にエアコン配管。
粘土では経年変化でダダモレします。
難易度小。
次にエアコン配管ドレン。
逆止弁が必要。
難易度小。
ペーパーホルダー類。
ビス部分からダダモレします。
難易度小。
次に小屋裏階段。
ダダモレです。ここからの気密漏れは甚大。
夏暑く、冬寒い空気が、ダダモレになります。
使用を控える方がベストですが、どうしても使用したい場合は、方法がないわけではありません。
しかし難易度は大。
大工さんに相談するか、弊社まで問合せください。
次に天井、床下点検口。
気密タイプ推奨。
難易度小。
次に天井カセットエアコン。
埋め込んだ本体から漏れます。
難易度中。
次に内装建具。
経年変化で気密漏れが始まります。
施工途中の気密処理が重要です。
次に玄関ドア。
ドア取付が不適切だとダダモレします。
難易度中。
次に玄関引き戸。
推奨しません。
ダダモレです。
改善できません。
次に引き違いサッシ。
ダダモレします。
改善できません。
ドア系を推奨します。
次にサッシ額縁。
処理しないとダダモレします。
難易度中。
次に浴室ユニット。
組み立て不備の場合、点検口、接合部から漏ります。
空気が漏る場合は湿気も漏るので、とても危険。
しかし手直しは簡単。
難易度小。
次に浴槽フロントエプロンの、はめ込みタイプはダダモレします。
難易度小。
次に、クロス仕上げをせずに、プラスターボード下地だけの場合は、突合せ、ビス部分から気密漏れします。
難易度中。
最後が無垢材フローリング。
冬季乾燥収縮により、実部分から漏り始めます。
特に1階リビング無垢材フローリングの場合、床下の空気が入り込み、底冷えに繋がります。
フローリング施工時に、気密漏れ経路を正しく把握し、適切な作業を行なうことで、乾燥して目地が開いても、気密漏れすることはなくなります。
施工後の改善はほぼ不可能なので、施工途中の適切な作業が重要です。
これら全ての気密漏れを対応すると、C値0.1以下、超超高気密住宅を実現可能です。
しかし、気密性能を高めれば高めるほど、自然吸排気では換気が全く追いつきません。
気密性能を高めると同時に、換気能力も高めなければ、壁体内結露を誘発し、木部腐食の原因に繋がります。
しかし、換気能力を高めれば高めるほど、夏暑く、冬寒い家になってしまう。
この相反する気密と換気を両立させるのは、現状ではAir断しかないと判断しています。
取って付けたような宣伝になってしまいましたが、決して宣伝ではなく、純粋にそう考えていることをご理解ください。
そして、これらの情報が、皆さまの今後の家づくりの参考になれば幸いです。