No.55の記事

熱交換換気扇とは

熱交換換気線とは?

空気の入れ替えの際、冷暖房熱は捨てずに、空気だけ入れ替える換気扇です。
仕組みは単純です。

1.暖房した室内の空気を外に排出する時に、「熱交換素子」と呼ばれるフィルターを通ります。
2.このフィルターが室内の暖房熱で温まります。
3.外から入り込む空気は、上記フィルターを通って入り込むので、熱を奪って室内に入り込みます。

1〜3がループすることで、「熱交換」が進み、エコな換気が可能になると言われています。

問題点!
1.熱交換素子を通り抜けるには、強力な風量が必要。
 熱を吸収する為には、細かなフィルターを通す必要があります。
 細かなフィルターを通るには、大きな風量が必要になります。
2.春、秋、夏の夜は、効果が少ない
 温度差が少ない場合は、熱交換する意味がありません。
 春、秋、夏の夜間は、室内と室外の温度差が5度未満。
 温度差が少ないと、熱の移動は少なくなります。
3.目詰まりが発生して効果が落ちやすい
 強力に吸い込み、協力に吐き出すので目詰まりが発生します。
 虫も吸い込んでしまうほど強力に吸い込むので、目詰まりは必死。
4.熱交換素子の交換費用
 数年後には熱交換素子の取替が必要になります。
 (フィルターの奥深くまで汚れが浸透するので)
5.費用対効果が微妙
 熱交換が不要な時期も、24時間換気として使用する場合、強力な風量が仇となります。
 フィルター清掃、交換費用が発生します。
 
※外気温度の低いエリアでは効果があると思いますが、それ以外のエリアでは効果があるとは言いにくいと判断しています。
(外気温度がマイナスになるエリア)