No.237の記事

水分センサーに関して



こちらは、北海道モデルハウスAir断カレンダーです。
温湿度、換気扇稼働状態、そして、壁体内水分センサー値が記録されています。
万が一壁体内水分センサーが反応すると、青色のバーがカレンダーに表示されます
北海道モデルハウスでは、まだ一度も壁体内水分センサーの反応は記録されていません。

こちらは東京モデルハウスAir断カレンダーですが、8月19日に北側壁面で、反応がありました。
こちらの青いバーが、壁内部で水分の発生を示します。
北側に取り付けたセンサーが15時から20時まで反応。
当時雨は降っていないので、結露と考えて間違いありません。
反応と同時に、全てのファンが動いて、結露を抑え込んでいます

そしてこちらは、愛知モデルハウスAir断カレンダーです。
今年は7月10日と、8月15日に反応がありました。

「この程度か!」と思うかもしれませんが、
愛知モデルハウスの2020年がこちらです。
7月は8日間、9月は2日間、10月は2日間水分センサーの反応がありました。

さらにさかのぼり、2019年がこちら!
2月は1日、3月は4日間、4月は7日間、5月は3日間、6月は7日間、7月は18日間、10月、11月はそれぞれ1日、水分センサーが反応しました。
さらにその前の2018年。1月は2日間、5月は2日間、6月は24日間、7月は24日間、8月は8日間、9月は25日間、10月は22日間、11月は7日間、12月は4日間反応しています。
これは全て結露です。
一般住宅では、この発生した結露が長期間とどまり、木部を少しずつ腐食していきます。
しかしAir断住宅では、結露発生と同時に、各ファンが一斉稼働し、通気層の水分を乾燥させます。安心ですよね。

ただ疑問は、なぜ結露が多発する年と、しない年があるのかですよね。

実は、結露の多い年は、決まって台風がたくさん発生しています。
愛知モデルハウスでは、2018年、2019年共に台風が直撃しました。
その後数か月間、壁内部では連日結露が発生しています。

台風が運び込む湿った空気は、思った以上に、結露リスクを高めていると想定しています。

今後も検証を深めご報告させていただきます。