両極端な意見
A様「Air断が止まらないようにして!」
B様「Air断が動くと寒いんですが・・・!」
こんな、両極端な意見を聞きます。
A様は、Air断が止まると寒さを感じるので、出来る限り止まらない設定にしてほしい!と言うもの。
B様は、“Air断が動いていると寒さを感じる”
と言うもの。稀にいらっしゃいます。
正反対ですよね。
もちろん施工した工務店は違います。
A様宅は、気密性が高く、丁寧に作られた家です。
そしてB様宅は、気密漏れがある家。
Air断は約20台の換気扇が大量の空気を吸い出しているため、少しでも気密漏れがあるとそこから空気が入り込みます。
B様には申し上げにくい事実なんです。
そもそも、気密漏れがある家とはどんな家なのか?
こちらをご覧ください!
こちらは建築途中、屋根三面交点部分、防水処理のかなめとなる、防水テープです。
かなめ中のかなめ、この防水テープがしっかり施工されていないと、10年後には雨漏りが始まる!と言われる、超重要ポイントです。
それが、御覧の通り、ぺろーんと剥がれてしまうあり様。
ローラーなどで、圧着出来ていない事が原因。
こちらは窓廻りの防水テープ。
こちらも、御覧の通り、ぺろーんと剥がれてしまいます。
通常なら、ローラーなどで、しっかり圧着しなければならない部分。
「あとからやる」
は通用しません。
施工した瞬間に圧着しないと、両面テープが空気と接触して接着力が低下してしまいます。
施工したら素早くローラー!がポイント。
さらに、ローラーをかけた上に、当て木をして圧着する職人さんもいます。
「動画は勘弁してくれよッ、でもここまでやっておくと、絶対に剥がれないんだ!でも、誰もやっていない!ちゃんと伝えてくれよッ、あんたらの仕事だろッ・・・」
笑顔で教えてくれた職人さんの事を思い出します。
そして、もちろん、多くのプロにお伝えしていきます。
慣れた手つきで、防水テープを叩いて回る職人さん。
時間にして1〜2分の事、たったこれだけの作業で、防水紙と防水テープが一体化。気密漏れすることなく、30年経過しても剥離しないと言われるほど強力な防水へ繋がるそうです。
そうなんです、ここがポイント!
それが、動画のような状態。
小さな空気は、ここを簡単に通り抜けます。
空気が通り抜けると、両面テープは次第に乾燥し、接着力ゼロになります。
こうなると、「防水」の役目すらしなくなります。
これが、B様邸の「Air断が動くと寒いんですが・・・」に繋がる根本的な原因。申し上げにくい話ですが、「雑な作り方」が原因なんです。
「そんなところから、空気が入り込むワケ無いだろ!」
と思っているプロの方、勘違いしています。
ここから、空気が入り込んでいるんです。そして雨水も・・・
特に風が強い雨の日は、家内部と外部で気圧差が発生、内部気圧が下がると、一気に空気を吸い込みます。
この時、雨水も同時に吸い込み、雨漏り!となって家内部に広がります。
「どれだけ放水テストを行なっても、原因の分からない雨漏り」
当たり前です、放水テストでは再現できない、下から上に雨水が駆け上がる事で発生する雨漏り!
これらの原因が全て、動画の様な施工・・・
そして、気密漏れの原因です。
A様邸では、この様な気密漏れを熟知した現場監督、そして職人さんが作り上げる事で、気密漏れが無い家が出来上がり、結果、Air断が止まると寒い!に繋がります。
B様邸では、動画の様な施工が重なり、様々な場所で気密漏れ。
Air断は、この様な場所からガンガン空気を吸い込み、「Air断が動いてると寒い」となるワケです。
Air断が動いて「寒い」と感じる場合、作り方が下手以外の何物でもありません。申し上げにくいのですが、これが事実です。
Air断は、工法をお伝えしているだけであって、その工法を活用し、良い家を作り上げるのは、工務店です。
施工に問題があると、容赦なく外気を吸い込み、冬季であれば「寒い」結果に繋がります。
再度気密処理を行なう事で、問題を解消出来るケースがあるので、詳しくは取り扱い工務店にご相談下さい!
そして、心配な方は、弊社検査の導入をお勧めします。
もちろん、検査など不要な工務店がほとんどですが、Air断歴が短いと、ミスが重なる事があります。取り返しがつかない、防水処理関連部分だけでも、弊社を活用すると良いかと思います。
これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。