No.299の記事

結露に関して



まずは、床下結露動画をご覧ください。
これは、2022年6月に撮影した、床下で発生した結露です。
床下一面の木部に発生している結露。
もちろん、コンクリート面もビタビタ・・・
一部カビが発生している部分もありました。
床下全てがこの状態です。

驚きますよね。


これが結露の実態。
この床下で発生した結露は、長期間乾燥する事なく床下にとどまります。

この状態が続くと、木部が腐食。
腐った木部が臭いを発し、様々な害虫、そしてシロアリがやってきます。
これが「結露の恐ろしさ」です。

この結露を抑えるにはどうすればいいのか?

Air断の場合、温度と湿度を計測し、結露が発生する可能性が高まった段階で、床下サーキュレーターが稼働。
空気が対流する事で、結露しにくくなります。

いつ発生するか分からない結露を、床下、室外、室内の温湿度センサー値を読み取る事で正確に分析。
発生してからではなく、発生する前にサーキュレーターを動かし、結露を抑制します。

「Air断以外の家はどうなるの?」


3階建て住宅は、床下温度が低いので6月〜8月頃発生する確率が高まります。
海、湖、川の近くはかなりの確率で発生します。
弊社の計測では9月以降に床下結露の発生リスクは下がります。
6月〜9月は、毎月1度、結露が発生していないか?床下を点検してください。
万が一発生していたら、限りなく面倒ですが、丁寧にふき取るか、床下にサーキュレーターを入れて、動かします。
1週間ほどで乾燥すると思います。

その年結露が発生していなかったとしても、次の年も、その次の年も発生しないとは言えません。
水蒸気を多く含んだ空気が、家を通り抜けた時に、床下温度がたまたま低かったら、即結露します。
面倒ですが、毎年6月〜9月は月に1回の点検が必要だと思います。

冬季は小屋裏で結露が発生します。
11月から3月くらいまで小屋裏点検口から、結露の有無を確認。
万が一結露が発生していたら、拭きとるか、サーキュレーターの導入しか方法がありません。
ただ、冬季の結露は夏季の動画のように、大量ではありません。
木材が湿る程度。木材の色が濃くなっていたら結露を疑ってください。

ちなみに冬季のAir断では、結露発生前に小屋裏換気扇が稼働し、結露を抑制しています。

この情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。