No.300の記事

Air断の夏



Air断の夏!


「肌寒さすら感じます・・・」

東京モデルハウスを見学した人の多くが口にする、「カラッとしている」には、理由があります。
こちらをご覧ください。
Air断東京モデルハウスで、外部湿度が20.4gの時に、室内湿度は12.3g。
この絶対湿度12.3gは、春先の外気湿度と同等。


大量換気しているにも関わらず、なぜ、これだけ低い湿度環境を維持できるのか?


もちろん、セルロースファイバーなどの断熱材で、湿気を吸収しているわけではありません。
数々の実験から、セルロースファイバーに湿気を吸収する能力が無い事はご説明しています。そもそも、Air断東京モデルハウスには断熱材がありません・・・。そして、
木材などで、湿気を吸収しているわけでもありません。
木材が湿気を吸収している事は事実ですが、その量はゴクゴク少量。
そして、限界値を超えると、吸収できなくなります。
6月には限界値を超え、7月、8月、ジメジメ感最大時には、1滴の水蒸気も吸収出来ないと言われています。

ではなぜ、Air断東京モデルハウスでは、湿度が低下しているのでしょうか?

通常の20倍と言われる大量の換気を行ないながらも、外部より8.1gも湿度が低い理由。それは、Air断東京モデルハウスで採用した、独自の排気経路だと考えています。

夏季のAir断住宅では、床下サーキュレーターが稼働を始めます。
サーキュレーターの稼働により、床下コンクリート面がカラカラに乾燥。
そこに、湿気を大量に含んだ外気が入り込みます。
カラカラに乾燥したコンクリート面に、湿気を大量に含んだ外気が接触、瞬時に結露。
結露した水分は、コンクリートがすぐに吸収。
室内には、結露して乾燥した空気が入り込みます。
室内に入り込んだ乾燥した空気をエアコンが吸い込んで、温度を下げ、室内に放出。

室内に放出された空気は、室内の温度を下げ、用済みとなった空気が、通気層から外へと排出。ここから先が、Air断東京モデルハウスに採用した新設計。
Air断愛知モデルハウスでは、通気層から全ての空気が室外へと放出され、新しい空気が入り込みます。
対するAir断東京モデルハウスでは、計算上6割が外部へ放出され、4割がもう一度床下へと入り込むように工夫しました。つまり、4割の乾燥した空気が床下へ入り込み、これが繰り返される事で、大量に換気しながらも、徐々に湿度が下がっていると想定しています。

Air断愛知モデルハウスで、毎年必ずカビが発生していた、靴とカバンを、Air断東京モデルハウスに持ち込んで1年。
あれだけ、必ず発生していたカビが、一切生えなかった事からも、室内湿度が低い事を物語っていると思います。

もちろん冬季は、外気より床下の方が暖かいですし、床下サーキュレータが動かなくなるので、冬季貴重な水蒸気を奪う事はありません。

夏季はカラッと、冬季は外気同様の湿度を維持するAir断。

これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。