その他

工務店グランプリ 金の盾に関して!



工務店グランプリ
金の盾に関して!

どうやったら取れるの?
評価基準は?
盾の種類は?

                                      
工務店グランプリに関して、ご質問を受けました。
工務店グランプリは、2013年から、毎年12月の第一木曜日に開催している、建築の祭典です。


「うちは技術力が高いですよ」

自画自賛するしかなかった、工務店の技術力を、第三者が徹底して審査。
あらゆるリスクを検証して、技術力を判断。
素晴らしいと判断した職人さんには「匠の盾」を、
文句の付け所が無い物件には、「トリプルAの盾」を、そして、コストバランスに優れた工務店には、「銀の盾」を、最後に、隣地配慮、技術力、超長期的配慮、コストバランス、が最も優れた工務店に、「金の盾」を贈らせていただいています。


まずトリプルA認定、そして匠の盾からご説明します。
家は、30年以上の長期ローンで購入する、人生で最も高額な商品と言われます。
だからこそ、ローンを、払い終えるまで、基本性能を維持してほしい!と願うのが一般的だと思います。

ところが、30年基本性能を維持させる事は、簡単ではありません。
特に、気密性能を極限まで高める最近の家は、結露リスクを伴い、早ければ5〜6年でボロボロに朽ちる事もあります。
それを防ぐための、様々な工夫!

例えばこちら・・・

こちらは雨漏りしないための防水テープ。
ただ貼っただけでは、ご覧のようにぺろーんと剥がれます。
対してこちらは、何度も何度もローラーで押さえつけ、密着させています。
これにより、防水テープが下地と一体化して、はがれにくくなります。
簡単そうに見えますが、この作業を怠ると、10年経たずに朽ち果てる家が生まれます。
家は、給排水管、電気・ネット配管、クーラー配管、など、様々な貫通個所があり、その全てに、一次防水が施工されます。しかし、この一次防水は、必ず5〜6年で剥離します。
一次防水が剥離し、雨水が浸入しても、それを食い止めるのが二次防水。
この二次防水こそが、家内部へ浸入する雨水をせき止める、最後の防護壁。

20年経っても、30年経っても、破れぬ防護壁にする為の工夫が、家を超長期的に長持ちさせるポイント。
その為の工夫が、動画でご覧いただいた、防水テープをローラーで何度も何度も押さえつける作業。
単純な作業に見えますが、とても重要な作業。しっかり密着させる事で、防水テープの剥離を防ぎ、超長期的に雨水の浸入を防止します。

こちらは板金工事。
よく見ると、切断部分にコーキングが塗布されています。

ハサミでつかんだ部分や、切断小口からサビ始める金属板金。
ここに、ほんの少し、コーキングを塗布する事で、長期的にサビの発生を抑えます。

この様な工夫をする職人さんに「匠の盾」を贈呈しています。

さらにこちら、基礎工事!
こちらは、砕石の転圧動画。
この転圧が十分でないと、家が傾く可能性があります。
専用の機械で、最低でも3往復、状態を確かめながら、おかしな場合はさらに何度も転圧して、地盤を押し固めます。
この作業が、地盤を強固にし、地盤沈下しにくい基礎を作り上げます。
この施工にも点数が加算され、基礎屋さんにも「匠の盾」を贈ります。


もちろんこれだけではありません。
屋根工事、構造金物、断熱、防水、気密対策など、それぞれに、丁寧な施工や工夫が盛り込まれ、それぞれに加点。トータル80000点を超えると、トリプルA認定となります。
認定を始めて20年になりますが、これまでにトリプルA認定を受けた物件は20物件、とてもレアな認定です。

しかし、トリプルA認定は、家造りにおいて重要な項目が抜け落ちています。
それが、コストバランスと、様々な配慮。
何十年も住み続ける住まい手にとって、隣地住民との関係は重要。
だからこそ、工事途中の隣地配慮は欠く事の出来ない対策。
工事中、音を出来るだけ発しない工夫、ホコリを出さない工夫、全面道路を汚さない工夫が、住まい手と隣地住民の関係を、良好に保ちます。
住まい手への配慮は、ホコリ、ゴミが無い清潔な状態を保つ事。
表面的なホコリ、ゴミではなく、床下、天井裏にまでホコリが無い環境を作るには、途中の清掃や集塵がとても重要。
天井がほこりだらけ!こんな新築住宅ではストレスを感じます。
もちろん、これだけではありません。工事中の災害対策。材料が雨に濡れないように、キズ付かないように、気密漏れや結露被害が発生しないように、様々な対策と配慮が必要。
そして最後が、コストパフォーマンス。
どれだけ優れた家造りでも、コストが高ければ当たり前。
現場検査員とは別の、8名の審査員が、着工から完了までの物件写真を、細かく精査しながら、コストを踏まえて再評価。
8名のトータル点数が75000点から85000点までの工務店に、銀の盾を、85000点を超えた工務店に金の盾を贈呈しています。

もちろん、弊社の審査基準が、必ずしも正しいとは言えません。
しかし、住宅検査歴23年、様々な物件を検査してきた検査のプロが査定する点数には自信があります。
ほんの少しの手間が、雨漏りを防ぎ、家の寿命を飛躍的に伸ばします。
少しの工夫が、地震に強い、超長期的に耐震性を維持する家に繋げます。
そして、地元に根付いた工務店だからこそ知り得る独自対策が、メンテナンス費用を抑えます。
家は、契約時のコストが、トータルコストではありません。
引き渡し後10年で、防水、塗装、防蟻処理メンテナンスとして300万円。
引き渡し後20年で、防水、塗装、防蟻処理メンテナンスとしで300万円。
引き渡し後30年で、防水、外壁、防蟻処理メンテナンスで600万円。
引き渡し後30年間の、メンテナンス費用が1200万円かかるメーカーもあると聞いています。
これら、メンテナンス費用を抑える技術やノウハウこそ、地元に根付いた工務店が知り得る独自対策。

これらの独自対策を建築途中、ふんだんに盛り込んでくる地元工務店や、職人さん。
私たちは、そこを評価し、点数や星に置き換える事で、これから家を建てる皆様に、分かりやすく伝わればと考えています。
そして、自画自賛ではなく、第三者評価だからこそ、信頼に値し、工務店選びの指標に繋がると考えています。

これまでに、
トリプルAの盾、累計20物件が獲得。
匠の盾、累計77名が獲得。
銀の盾、累計59社が獲得


もちろん、腕に、技術に自信があり、技術力の高い工務店はもっとたくさん、いらっしゃると思います。是非チャレンジしてみてください。
難易度の高さに驚かれると思います。
多くの工務店が、銀の盾にすら届かず脱落。
そして、技術力最高峰となる「金の盾」を獲得した工務店は、累計で13社。

細かなノウハウに裏付けされた技術とコストパフォーマンスは、他を寄せ付けません。まさに圧倒的レベルが、銀の盾、金の盾工務店。

しかし、夢のマイホームと言われる、生涯で最も高額な「家」を作り上げる業界、圧倒的レベルが、当たり前であっても良いのではないでしょうか?
私たちは、多くの工務店が、金の盾、銀の盾、を獲得する事で、家造りのレベルが上がり、30年経っても、基本性能を維持し続ける素晴らしい「家」が当たり前になる事を望んでいます。
ただし、金の盾、銀の盾工務店が建てたからと言って、トラブルが発生しないわけではありません。現場で作り上げる以上、ミスや手違いは不可避。ただ、他の工務店と比べたら、圧倒的にそれが少ないのが、金の盾、銀の盾工務店だと、私たちは判断しています。
ご理解いただければ幸いです。

Air断大阪モデル、Air断東京モデル見学者の声



Air断大阪モデルハウス見学者の声(プロ4名様)

2023年1月12日
Air断大阪モデルハウスを、プロ4名が見学しました。
外気温度3.9℃、凍てつく寒さでの見学でした。

まず最初に、外部に全く排気口が無い事を説明。
排気は全て通気層になります。キッチン、ユニットバス、トイレ、全ての換気扇が、
通気層に排出されます。だから、とても外観がシンプル、そして、この通気層排出が、サイディングの“藻”の発生を抑制します」

A「サイディングが放射冷却しないから、結露しないって事だよね」

「そうです、よくご存知ですね」

A「排気口が無いと、スッキリするなぁ」
B「デザインだけ見たら、こっち一択ですね。」

「どうぞ、寒いので中へ・・・」

C「玄関から暖かい…すごいな!」

「スリッパ履かずに、底冷えを確認してください」

A「このままでいいの?それじゃぁ・・・ホント、底冷え全ッ然感じない。
 エアコンは、ここだけ?
 この部屋はランドリールーム?23℃もあるじゃん、暖房してないんだよね、凄い・・・
 浴室20.4℃もあるじゃん、すごいな!
 2階いいかな?
 すでに、階段が暖かいじゃん、
 いや、なに、2階凄い暖かいじゃん、暖房してないんだよね、凄い!
 この部屋21.9℃、リビングエアコンの設定何度?エッ、23℃?マジ?」
B「嘘ッ!?、エアコン23℃設定?」
C「この納戸も、21.9℃あるじゃん、スゲェ暖かい!!なんでよ!?」
D「2階のトイレ、22.8℃だよ、何だよこれ、うちのトイレ、メッチャ寒いって!嫁なんて、
トイレにヒーター入れてるのに・・・これホントに、エアコン1台だけ?」

にわかには信じられない暖かさに戸惑う、4名のプロ。
外は3.9℃、凍てつく寒さの中、40坪弱の家全体を、エアコン1台で暖める事は、
これまでの常識では不可能。特に、お風呂、脱衣所、クローゼットは温度が下がり、トイレは外気同等まで下がる事もあります。
さらに、床暖房でなければ、回避不可能と言われる底冷えが発生するのが常識。

それが、このモデルは、エアコン1台で、40坪弱の家全体を暖めている。
そして、「回避不可能の、底冷え」がどこにも発生していない。



B「何でこんなに暖かいの?」

「ハイそれは、動画で説明した通り、通気層の対流が、外部の冷気を大幅に遮断している事と、
底冷えの原因、コールドドラフト現象を回避してるから。そして、ジェル断の影響だと思います。」

D「動画見たけど、これほど暖かいとは思わなかった!次元が違うよ、これ」

B「床下の温度見せて!本当に動画のような温度があるの??」

「はい、これがこちら、Air断大阪モデルハウスの今日の床下温度データです。
14℃前後です。外気温度が氷点下まで下がっても、床下には14℃の熱があるんです。
こちらがAir断東京モデルハウス、今日の床下温度です、だいたい15℃程度。
そしてこちらがAir断愛知モデルハウス、今日の床下温度です、16℃近くあります。」

C「エェっ、こんなに温度があるの?愛知は、16℃もあるじゃん、マジなの??」

「この温度が、基礎下の地盤に眠っているワケですから、使わないと損ですよね」

B「じゃぁ、基礎断熱って、意味ないって事?」

「はい、全く、意味ないです」

B「だと思ってた。やっぱりな!」

「こちらが、このAir断大阪モデルハウスの、天井断熱材ジェル断下の温度です。16℃でほぼ一定なんです」

A.B.C.D「えぇーー、マジ?」

「ハイ、前日のグラフがこちら、、その前も、外気温度が氷点下近くに下がっても、
15℃以下に下がる事が無いんです。これはジェル断の効果だと思います」

A.B.C.D「なにこれ?16℃って・・・」

「こちらはAir断東京モデルの天井ジェル断下の温度です。東京は太陽光が当たるので、さらに温度が高くて、この時期でも18℃くらいあるんです。」

A.B「エェェ?18℃って・・・」
C.D「嘘だろ…マジかぁ」

「こちらは、Air断愛知モデルハウスの天井温度です。
ジェル断ではないので、温度が下がったり上がったりしてますよね。最低13℃まで下がります。
ジェル断のAir断東京モデルハウス、Air断大阪モデルハウスは、これが無いんです。
このAir断大阪モデルハウスの2階が暖かいのは、ジェル断の効果が大きいと判断しています。

A「凄いよ、凄すぎるよ!」

B「これを見て、Air断やらない工務店いないよ!ただ、今までとのギャップが大大きいだけに、認めたがらない工務店も多いだろうね」

C「外断熱や、高性能断熱材を推している工務店は、嫌がるだろうなぁ」
D「基礎断熱必須の工務店も、認めないでしょうね」
A「いや、認めざるを得ないよ、このデータ見たら!」
B「うちも、基礎断熱やった事あるけど、底冷えしたんだよね、オカシイとは思ってたんだ。」
A「恥ずかしい話、うち、ここより暖かいエリアだけど、底冷えするのよ、基礎断熱してるのに」
B「ファンで吸い出すだけで、底冷えしなくなるとは!!一生気付かないよ」

A「ここ、全てアルミサッシですよね、結露しないの?」

「はい、ここAir断大阪モデルハウスも、Air断東京モデルハウスも、アルミサッシですが、一度も結露した事がありません。」

A.B.C.D「マジで凄いわぁ・・・」
皆様、Air断を導入する方向で検討に入っています。



Air断東京モデルハウス見学者の声(一般ユーザー5名様)

2023年1月16日Air断東京モデルハウスを見学したお客様の声です。

男性2名、女性3名での見学でした。
男性A様が見学を希望し、他4名様が同調した感じでした。
A様は、Air断動画を舐めるように見ていて、弊社営業担当よりも詳しかったそうです。
皆様、ご自身のご自宅と、あまりにも違う環境に驚き!
女性C「エアコン1台ですよね、2階は暖房してないんですよね、なんでこんなに暖かいの?」
女性3名様は、2階フロアに座り込んで、底冷えを体感
C「全く底冷え感じない、暖房してないのに、何これ!?」
D「うちと、全然違う、凄すぎる」
E「今2階の温度が22℃、リビングエアコンの設定は何度です?エッ、23℃?エッ、ほんとにぃ〜〜〜〜!?」
C「エッ、23℃設定なの?うそでしょ〜」
D「うち、暖房マックスでも寒いのに!」
C「うちならあり得ない!エアコンじゃ無理だもん」
C「なんで、こんなに暖かいんですか?」

「ハイそれは・・・・」東京モデルの説明と同じ説明を披露。

さらに、Air断北海道モデルハウスの佐久間とリモート中継。
外気温度-5℃。
玄関入ると、19℃、ランドリールーム22℃
リビング23℃、2階22℃を、佐久間が得意げに披露。

皆様驚愕。

そしてメインエアコンのフィルターを取り出し、佐久間渾身の決めゼリフ「コレ、すでに3年になりますが、一度も掃除してません」
に、皆さま
「ええぇぇぇぇーーー」

A「新品じゃん・・・」

特に、女性の皆様は驚いていました。
C「なんで、なんでなの?」

「ハイそれは、外気が基礎パッキンから入り、床下を通り抜けて、通気壁、このAir断東京モデルハウスの場合、この部分が通気壁になっていますが、
ここを上昇して空気を取り入れています。その時に、小さな砂塵やホコリは、この高さを登ってこれないんだと思うんです。
フィルターなど一切使用していないので、交換も不要!室内をクリーンな環境にするんですよね。
特に、ホコリが少ないのは圧倒的です。臭いに関しては、前日焼肉しても、次の日臭いは消えてますから。」

C「凄い・・・」
D「ほんと、臭いなんて、ほとんどしない、無臭よね」

A「結露もしないんですよね?」

「はい、ここも、Air断大阪モデルハウスも、安価なアルミサッシを使用しています。
このアルミサッシは、最も結露しやすいサッシなんですが、これまで、一滴の結露も発生した事がありません。特にこのモデルでは、石油ストーブにヤカンを乗せて、さらに男3人で鍋を囲んでも、結露しませんでした。私、自宅は、マンションなんですが、この時期、鍋にすると、一瞬で窓中が結露します、Air断は、それが無いんです」

全員「凄い、凄すぎるわ」

皆様大絶賛で帰られました。
A様は、これから建てるご自宅をAir断に、B様は、静岡にお持ちの別荘をAir断リフォームする方向で検討するそうです。
皆様、お忙しい中、見学いただきありがとうございました。

断熱等級2、Air断大阪モデルハウスvs4キロ離れた場所に位置する高断熱住宅



断熱等級2、Air断大阪モデルハウスVS4キロ離れた場所に位置する高断熱住宅

比較のために、Air断大阪モデルハウス近隣の、高気密高断熱住宅に、温度センサーを設置させていただきました。
結果がこちら。
外気温度が31℃に達した5月22日!
4キロ離れた高断熱住宅では、室内温度がMax25.4℃まで上昇。
冷房しようか、迷う温度・・・
しかしAir断大阪モデルハウスは、室内温度がMax21.3℃。ヒンヤリするほど。
もちろん、どちらも冷房していません。

この差は、天井一面に詰め込んだジェル断!だと判断しています。
ジェル断の正体は、保冷剤に使われるジェル化した水。
ジェル化した水は、熱の伝わり方が、極端に遅い・・・

だから、外部温度が上昇しても、室内温度が変化しにくい!
だから、エコな冷暖房が可能!

通気層に、上昇気流は発生してないのですか?

通気層に、上昇気流は発生してないのですか?

ご質問を受けました。

弊社が測定した物件では、通気層に上昇気流は発生していませんでした。
もちろん、ゼロとは言いませんが、気流と言えるような流れは測定できませんでした。

仮に上昇気流が発生していると仮定した場合、通気層内部が、外部より温度が高い!と言う事になります。
通気層部分は、外壁の内側です。
外壁が最も温度が高く、通気層部分は、外壁部分よりも温度が低くなるのが通常です。
温度が低い通気層部分で、上昇気流が発生するとは考えられません。

屋根も同様で、屋根材表面は60℃を超える高温になりますが、屋根材下の通気層部分は、弊社が測定した限りでは、60℃を超える事はありませんでした。
そしてこの時も、風の影響で秒速0.3メートル程度の微風を測定しましたが、上昇気流と呼べる対流は、計測出来ませんでした。

「上昇気流が発生していない」とは言い切れませんが、発生したとしても、それが何かの手助けになるような対流ではないと判断しています。

「防湿シートで湿気を遮断します」は嘘?




建築で使われる防湿シートは、湿気を通しにくいだけで、通らないわけではありません。
「断熱材」が、熱を断っているわけでは無く、熱の伝わりを遅くしているのと同じで、防湿シートは、湿気が通り抜けるのを遅くしているだけに過ぎません。


こちらは、防湿シートで完全密閉した温湿度センサー!
室内を加湿すると、みるみる内部湿度が上昇!
室内の温湿度センサーの方が早く上昇しますが、防湿シートで密閉した温度センサーも、負けじとグングン上昇!
4時間も経てば、どちらも同じ湿度まで上昇します。

つまり、4時間も経てば、湿気は通り抜けている!と言う事です。

これが防湿シートの防湿性能!


一般的な高気密高断熱住宅の場合、壁のこの部分に、防湿シートが貼られます。
つまり夏季の湿気は、外壁を通り抜け、合板を通り抜け、壁内部に侵入しています。

湿度が高まる夏季、外部の湿気は壁内に楽々侵入し、壁内部の湿度を高めます。
室内側では、エアコンによる冷気が壁の温度を下げます。
冷えた壁に、高まった湿気が接触して結露。
エアコンが動いてる間中、壁の中では限りなく結露が発生し続けます。

湿度が下がる冬は、室内で発生する湿気が、壁内部に移動すると言われます。
加湿器、燃焼系暖房機器、お風呂、室内干し、料理、そして人が発する湿気が、防湿シートをすり抜けて、楽々壁内部に移動。


壁内部は、冷たい外気により温度が下がっています。そこに室内の湿気が接触して結露。
窓ガラスが結露してる状態をご覧になった事があると思います。
あれと同じ状態が、壁内部で起きている!と考えたら、少し怖いですよね。


さらに、気密性の高い壁内部で発生した結露は、長期間乾燥する事なく壁内部にとどまります。
水分が付着した木材には腐朽菌が繁殖。水が無くても、湿度が高まるだけで腐朽菌は繁殖します。


腐朽菌が繁殖すると、木材はふやけた柔らかい状態になり、最終的にボロボロに朽ちます。
もちろん、木材の強度は極端に下がり、震度5にも耐えられないような耐震性の低い家に変化します。

これが高気密高断熱住宅で起きると言われる、壁内結露リスク!
昔の家は、気密性が悪く、隙間風スースーだったのが幸いして、壁内部に発生した結露がすぐに乾燥!
壁内結露が発生しにくかったと言われています。
しかし、現在の家は、断熱性能、気密性能を極限にまで高めています。
これが、壁内結露を誘発し、耐震性すら低下させるリスクを高めます。
こちらは、Air断ではない、天井400oセルロース、壁230oセルロース、グラスウールのダブル、基礎断熱100oスタイロフォーム、超高気密、超高断熱住宅の、壁内部湿度グラフです。
外部湿度の上昇と同じように、壁内部湿度も推移しているのが分かります。
これが壁内結露を誘発し、発生した結露が木部を虫食みます。


こちらは、Air断壁内部の湿度変化です。
夏季最も湿度が高まる8月、外部は絶対湿度26g。
人は絶対湿度20gを超えると、自ら発した汗が乾きにくくなり蒸し暑さを感じるようになるそうです。それが、26gにも達する高湿度、じめじめした暑さが続く季節でも、壁内部の絶対湿度は11g以下。
4月上旬の湿度と同等、カラッとした壁内環境。
この状態では、結露は発生出来ません。

なぜ壁内部に湿気が入り込まないのか?
夏季は、壁内部に侵入しようとする水蒸気を、通気層の空気の対流が阻害。
水蒸気も通気層の対流に押し流されている!と推測しています。
冬季は、室内で発生する水蒸気を、各部屋のファンがいち早く通気層へ排出。壁内部に入り込まないようにしていると推測しています。
もちろん、この想定が、正しいとは言い切れません。
しかし、Air断全てのモデルで同様の結果が出ている事から、あながち間違っていない想定だと判断しています。

私たちは、断熱、気密にこだわり、防湿シートを張り巡らせた、超高断熱高気密住宅が、10年経たずに壁内部から朽ち果てたケースを何件も見てきました。

だからこそ、壁内結露が発生しない工法が必要。
そして、現時点では、Air断だけが、壁内結露を抑制する唯一の工法だと、判断しています。
今後も、モデルでの検証を進め、間違いがあったら訂正、新しい事実がわかったら、ご報告させていただきます。
これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



「床下は、最も湿気が多い場所。
そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」

とご意見をいただきました。
まず、「床下は湿気が多い」から説明させていただきます。
床下は湿気が多いわけではありません。
仮に、「床下は湿気が多い」と仮定した場合、その湿気はどこから来るのでしょうか?
基礎コンクリートの水分?
それとも、地盤下から湿気が上がってくるのでしょうか?

湿気は水蒸気です。
水蒸気は、水分が蒸発したもの。
湿気が多いと言う事は、水分が蒸発する熱源などがあるはずです。
しかし、基礎コンクリートや、その下の地盤には、太陽光が当たらず、風もほとんど吹かない場所です。
熱源が無い場所で、水分が蒸発する事はほとんどありません。

そして、弊社の計測した限りでは、床下は、外気と同じ湿度状態を維持しています。
ではなぜ、「床下は湿気が多い」と言われるのか?

それは、夏、床下で結露が発生しているからだと判断しています。
基礎コンクリート表面で発生する細かな結露が、湿度を高めていると考えています。
この結露は、床下の湿気が多いからではありません。
夏の床下は、家の中で最も温度が低い場所。

Air断東京モデルハウスでは、外気温度が40.1℃を記録した2022年8月24日、床下温度は、なんと、27℃です。
「エアコン設定温度28℃」と言われる中で、エアコンもない床下では、外気が40.1℃まで上昇する日でも、27℃しかありません。8月の平均床下温度は、なんとなんと、26.5℃。
この冷たさゆえに、床下で結露が発生。ジメジメした感じを受けるのだと思います。

では、なぜ床下が冷たいのか?
それは、床下に眠る熱源が原因です。
床下のさらに下、地盤下5m付近には、夏でも冬でもほとんど温度が変化しない「恒温層」と呼ばれる蓄熱温度層が存在します。
この蓄熱温度層は、エリアによって変化しますが、関東、関西、中部エリアであれば、20℃前後だと言われています。

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



Air断東京モデルの場合、外気が40.1℃を記録した2022年8月24日、床下温度が27℃、更にその下、1m付近は、24.7℃、更にその下1.5m付近は、22.6℃のひんやりした熱があります。
これが、床下が冷たい理由です。

もちろん冬季は、逆転します。

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



こちらは、同じくAir断東京モデル、外気がマイナス4.2℃まで下がった2023年1月26日、床下温度は最低が12℃、更にその下1mは、14.1℃、更にその下1.5mは、16℃の熱が存在します。
これが、「床下は、夏最も温度が低く、冬最も温度が高い場所」とお伝えしている理由です。
決して床下は湿気が多いわけではありません。地盤から湿気が上がって来てるワケではありません。
夏温度が低い場所なので、結露が発生しやすく、発生した結露により湿度が上昇していると理解すべきだと考えています。

Air断は、床下の湿度が高まると、自動でサーキュレーターを動かして、結露を抑制。
風が流れる場所では、結露は発生しにくく、発生したとしても、対流により乾燥を促します。洗濯物に扇風機の風を当てると、乾きが早いのと同じ理屈です。

床下は、決して湿気が多い場所ではありません。
夏は温度が低く、冬は温度が高い場所です。
この熱を有効活用する事が、エコな冷暖房に繋がると考えています。